6カ月後の姿を思い描けているだろうか?問われるコーチング力(3/3 ページ)

» 2008年10月22日 08時15分 公開
[細川馨(ビジネスコーチ),ITmedia]
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ゴールまでの過程を書き出してみる

 それぞれについて、具体的な例を紹介する。


●6カ月後の定量的なゴールは何か?

 ・3月31日までに売り上げ10億円達成。


●ゴールを達成すると、会社はどのように変化するか?

 ・全員の報酬が上がる。

 ・会社が大きく成長し、下期も年間予算を達成する可能性が高まり、成功する体質になる。

 ・会社の移転計画も進められる。


●そのために何をするか?

 ・進めているいろいろな事業や案件を精査する。

 ・新規の顧客が拡大しているので、丁寧にフォローアップする。

 ・セミナーに来ていただいた人にもきめ細かくフォローアップする。

 ・新しいセミナープログラムを考える。


●誰に何を任せるか?

 ・Aさんにコンサル事業。

 ・BさんとCさんに新規プログラム開発。

 ・Dさんに新規顧客獲得のマーケティング。


●ゴールを達成する上での課題と解決策は?

 ・メンバーが忙しくなり過ぎる傾向があるので、気配りを忘れない。

 ・健康管理を徹底する。


 こんなに簡単なのかと思われるだろう。しかし、この程度の個条書きで構わないのだ。タクティックミーティングを通して、これらを紙に書き出しておくことで、6カ月後の成果は大きく変わってくるはずである。


プロフィール

細川馨(ほそかわ かおる)

ビジネスコーチ株式会社代表取締役

外資系生命保険入社。支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。2005年に当社を設立し、代表取締役に就任。コーチングを勤務先の保険会社に導入し、独自の営業システムを構築、業績を著しく伸ばす。業績を必ず伸ばす「コンサルティングコーチング」を独自のスタイルとし、現在大企業管理職への研修、企業のコーポレートコーチとして活躍。日経ビジネスアソシエ、日経ベンチャー、東商新聞連載。世界ビジネスコーチ協会資格検定委員会委員、CFP認定者、早稲田大学ビジネス情報アカデミー講師。


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