組織の運営も非常にぎくしゃくし、自身の判断ミスで会社をつぶす可能性も出てくる。経営破綻した米Lehman Brothersのリチャード・ファルドCEO(最高経営責任者)に対して助言した人はいただろう。不動産取引に偏り過ぎていて、危険ではないかと警鐘を鳴らした人もいたはずである。しかし、その話は彼にきちんと届いていただろうか? あるいは、彼はその言葉に耳を傾けただろうか?
20の悪癖は、「自分は正しい」「人に負けたくない」といった思考の枠に起因するものが大半だ。人に負けたくないので、ひと言価値を付け加えようとする。自分が正しい、優秀だと思うので、人に対して勝手に善しあしの判断を下し、傷つける破壊的なコメントをするのである。
人として人物評価されることほど屈辱的なことはない。上司から「お前はこういう人間だ」と決めつけられた部下はどういう気持ちになるだろうか? 心の中で思うことはあるかもしれないが、口に出すのはもってのほかである。好ましく思ってない人に「あいつはこういう人だ」と陰で言われているとしたら、煮えくり返る思いにならないだろうか。破壊的なことを言う根底にあるのは、負けたくないという意識や、常に欲求が満たされない不安があるからだ。
負けたくない、欲求が満たされない → 不安 → 人に破壊的なことを言う
欧米企業の経営者たちは、時速300キロで走る新幹線の運転手のような印象を受ける。日本企業に比べると、彼らは短期間で結果を求められることが多く、毎月、3カ月ごと、半年ごと、1年ごとに査定され評価を下される。常に欲求が満たされないので、言葉が荒くなりがちで人を傷つけてしまう。きちんと他人を認めることもできなくなる。
もちろん短い期間で結果を出すことも大切だが、ある程度の時間をかけて成果を残すことも必要である。米国のウォールストリートで起きた金融危機は、全員が短期的な利益を求め過ぎた結果、このような事態に陥ったのである。じっくり育てるといった経営の大切さが見直されていくだろう。
20の悪癖のうち、当てはまるものがいくつあっただろうか? 自分では客観的に見られないこともあるので、周囲の人に聞いてみるといい。ただし、全員の意見をうのみにする必要はない。10人中8人が問題だと指摘すれば当てはまる。10人中2人ならば気にする必要はない。
悪癖を一度にすべて直すことは不可能である。まずは1つか2つに焦点を絞り、それを意識して行動してほしい。それだけでも、自分自身や周りに大きな変化が現れるはずである。
もう一点強調したいのが、リーダーは自分を見つめる鏡を持ってほしいということだ。自分の顔や姿は、毎朝鏡で見て確認するはずである。「今日は顔色がいい」、「今日は疲れているな」などと自分を見て考える。自分の行動についても、振り返る癖を持つ必要がある。行動の「鏡」を持ち、毎日鏡に映る自分を確認する。それを意識し少しずつ悪癖の改善に努める。それが行動変革につながっていくのだ。
細川馨(ほそかわ かおる)
ビジネスコーチ株式会社代表取締役
外資系生命保険入社。支社長、支社開発室長などを経て、2003年にプロコーチとして独立。2005年に当社を設立し、代表取締役に就任。コーチングを勤務先の保険会社に導入し、独自の営業システムを構築、業績を著しく伸ばす。業績を必ず伸ばす「コンサルティングコーチング」を独自のスタイルとし、現在大企業管理職への研修、企業のコーポレートコーチとして活躍。日経ビジネスアソシエ、日経ベンチャー、東商新聞連載。世界ビジネスコーチ協会資格検定委員会委員、CFP認定者、早稲田大学ビジネス情報アカデミー講師。
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3月14日に国際CIO学会の新会長に就任した。すでに再任理事、監事に新任を加えて30人ぐらいの役員であるが、その中にCIO関連などICT団体を代表する方々が入っており、友人の教授からすごい組織になりましたね、と新会長就任のお祝いとと共に、組織の拡充を言われた。
昨晩、私が長年親しくさせてもらい、大変尊敬している外務省のSさんからお誘いをいただき、西麻布にあるフレンチレストランでITや教育、文芸などそれぞれの分野でご活躍の方々と楽しいひと時を過ごさせてもらいました。




