トヨタが業績を大幅下方修正、1500億円の営業赤字に

初の赤字転落は免れない――。トヨタ自動車は一連の経済不況や円高などの影響を受け、2009年3月期の業績予想を大幅に修正した。

» 2008年12月22日 18時04分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は12月22日、2009年3月期(2008年4月1日〜2009年3月31日)の連結業績予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業利益が1500億円の赤字になると発表した。営業赤字はデータが公表されている1941年3月期の決算以来初めてという。

 米金融危機に端を発した世界的な景況感の悪化がトヨタに赤字転落をもたらした。11月に業績予想を公表したものの、想定を上回る自動車市場の縮小を受けて販売計画を再検討したことや、さらなる円高を受けて為替前提レートを見直したことなどにより、公表していた6000億円の黒字を大幅に下回る見込みとなった。前期は過去最高となる約2兆2700億円の営業利益を上げていた。

2009年3月期の連結決算の見通し(同社サイトより) 2009年3月期の連結決算の見通し(同社サイトより)

 売上高も当初予想していた23兆円から21兆5000億円に下方修正した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

根来龍之

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

小尾敏夫

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

郡山史郎

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

西野弘

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

森田正隆

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆