ニュース
» 2009年04月08日 19時46分 UPDATE

売上高が大きいほど悪い:09年度のIT予算は前年割れ必至――JUAS調査

JUASは4月8日、2008年10月から2009年3月にかけて実施した「企業IT動向調査2009」の結果を発表した。IT予算の伸びは2007年度がピークで、2009年度のIT予算は前年割れが必至という。

[ITmedia]

 社団法人日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)は4月8日、2008年10月から2009年3月にかけて実施した「企業IT動向調査2009」の結果を発表した。IT予算の伸びは2007年度がピークで、2009年度のIT予算は前年割れが必至。2009年度は大企業でIT予算の削減が鮮明になり、大企業の4割が減少させるという。売上高が大きい企業ほど影響が深刻で、売上高が「1兆円以上」のDI値はマイナス19と大きく落ち込んだ。業種別では、2009年度は「金融」「サービス」が大きく落ち込み、輸出関連企業の多い「製造業」はDI値がマイナスになるとしている。

 2008年度のIT予算額(保守運用費+新規投資)の計画について、2007年度の実績と比較すると、57%の企業が「増加」したと答えている。逆に「減少」した企業は29%でだった。前年調査では、増加が61%、減少は22%だった。08年度のIT予算額は、07年度の勢いには及ばないものの、依然として過半数の企業が増加させるなど、旺盛な投資意欲に満ちた年だったとしている。

 1社当たりの平均予算額も、07年度実績の21億5300万円から08年度は23億3200万円へと約8%の伸びとなった。増加と減少の割合を指数化したDI値(増加割合−減少割合)は28。前年調査に比べ10ポイントの減少となったものの、01年度以降では07年度に次ぐ2番目の大きさだった。ただし、今回の調査は08年11月に実施したものであり、その後、景気が猛スピードで後退し、多くの優良企業が赤字決算の見通しを発表している状況を見ると、08年度のIT予算の実績は、計画値を大幅に下回る可能性があると予測している。

 一方、09年度の予測についてみると、「増加」を予測する企業、「減少」を予測する企業ともに同数の35%であり、DI値は0となった。前年調査時の08年度予測の15と比べると15ポイント減となり、ITバブル後の04年度以来の大幅な悪化となった。1社当たりの平均予算額は、08年度計画の23億3200万円から23億200万円へと約1.3%の減少となっている。

 アンケート実施後の経済状況の悪化を勘案すると、実際の09年度のIT投資は、さらに悪化する事は避けられない状況と考えられるとJUASは分析している。

過去のニュース一覧はこちら

関連キーワード

IT投資 | JUAS | 市場調査 | バブル | 赤字


Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「ITmedia エグゼクティブ」新規入会キャンペーン実施中!!  旅行券(5万円)をプレゼント!

「ITmedia エグゼクティブ」は上場企業および上場相当企業の課長職以上の方が約5500人参加している無料の会員制サービスです。
 会員の皆さまにご参加いただけるセミナーや勉強会などを通じた会員間の交流から「企業のあるべき姿」「企業の変革をつかさどるリーダーとしての役割」などを多角的に探っていきます。
 新規でご入会いただいた方の中から抽選でお1人さまに、JTB旅行券(5万円)をプレゼントします。初秋の旅で、日頃の疲れをいやしていただければと選びました。どうぞご応募ください。

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆