特集
» 2009年05月18日 11時20分 UPDATE

中国ビジネス最前線:中国、風力を新エネルギー産業の軸に

風力発電を新エネルギー産業の要とする中国は、2020年までに風力発電容量の目標を現状の10倍である1億キロワット以上に引き上げるとしている。

[内田総研グループ,ITmedia]

▽風力発電を重点的に支援へ

 中国発展改革委員会エネルギー研究所 再生可能エネルギー発展センター筋によると、現在、国家エネルギー局は新エネルギー産業振興の関連計画の策定に取り組んでおり、新エネルギー産業の発展加速化を目指しているという。新エネルギー産業の中で、風力発電は今後の新エネルギー産業発展の要になるとみられている。


発展改革委のエネルギー政策

 中国発展改革委エネルギー研究所によると、今回の振興計画の策定に際し、経済、社会の発展の維持という条件下におけるエネルギー、電力市場への分析を行っており、この振興計画は資源市場と環境、生態系の改善に必要な資金投下と融資コストに関する統一的な計画だという。


中国の風力発電

 ここ数年、各種新エネルギーの中で、中国の風力エネルギーは目覚しい発展を遂げている。国家情報センター経済予測部によると、2008年末の中国の風力発電容量はすでに1000万キロワットを上回ったことを明らかにしている。


今後、1億〜1.5億キロワットに

 中国再生可能エネルギー学会風力エネルギー専門委員会によると、既存の「再生エネルギー中長期発展計画」では、2020年の風力発電容量の目標を3000万キロワットとしているが、今後この目標は1億〜1億5000万キロワットに引き上げられる可能性があるとしており、3000万キロワットの目標は2011年には実現する見通し。

 また、中国は今年から10年間で、甘粛省、内蒙古自治区、河北省および江蘇省などに1千万キロワット級の風力発電基地を建設することを計画、準備している。

▽中国、バイオ産業等の推進支援へ

 中央政府である国務院の温家宝総理は5月13日、国務院常務会議を開き、大型機などの11科学プロジェクトの実施を推進するため、中央財政の今年の予算から328億元(約4920億円)をあて、来年も300億元前後を用意し、企業投資を刺激していくとした。


推進されるプロジェクト

 推進される科学プロジェクトとして挙げられたのは次の11項目。

1. 高級デジタル制御工作機械と基礎的製造設備

2. 大型機

3. 次世代ブロードバンド移動通信ネットワーク

4. 核心電子部品・ハイエンド汎用チップ・基礎ソフト製品

5. 集積回路の大規模製造設備・総合技術

6. 大型油田・ガス田と炭層ガスの開発

7. 大型先端加圧水型原子炉・高温ガス炉による原子力発電所

8. 水汚染の制御と処理

9. 遺伝子組み換え生物の新種栽培

10. 新薬の開発と製造

11. エイズやウイルス性肝炎などの伝染病の防止と治療


実施の方法

 科技重大プロジェクトの実施を加速するためには、責任制を実施することが必要となる。強力な組織管理システムと監督管理評価システムを構築し、科学的に計画し、系統的に進めていかなければならない。

改革の強化も必要だ。企業を主体とし、生産、学習、研究、実践の結合と、科技資源の統合、開放、共有を促進し、科技人材の導入と育成を強化していかなければならない。

 会議ではさらに、世界のバイオ科技革命とバイオ産業革命のチャンスをつかみ、中国のハイテク分野の支柱としてバイオ産業を育てることの必要性が指摘され、バイオ医薬、バイオ農業、バイオ製造、バイオ環境保護といった産業を重点とし、現代バイオ産業を大きく発展させていくとした。



※この記事は内田総研グループ発行のメールマガジン『士業・net』の一部を加筆・修正し、許可を得て転載しています。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

「ITmedia エグゼクティブ」新規入会キャンペーン実施中!!  旅行券(5万円)をプレゼント!

「ITmedia エグゼクティブ」は上場企業および上場相当企業の課長職以上の方が約5500人参加している無料の会員制サービスです。
 会員の皆さまにご参加いただけるセミナーや勉強会などを通じた会員間の交流から「企業のあるべき姿」「企業の変革をつかさどるリーダーとしての役割」などを多角的に探っていきます。
 新規でご入会いただいた方の中から抽選でお1人さまに、JTB旅行券(5万円)をプレゼントします。初秋の旅で、日頃の疲れをいやしていただければと選びました。どうぞご応募ください。

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆