「ここで示した通り、課題を提起し、その解決策を明示して結論を導き出すわけだ。この『課題解決型』の基本シナリオに沿ったプレゼンテーションの構成を少し詳しく説明したものが2枚目に示してある(図2)。課題を抽出してそれをまとめ、それに対する解決策を洗い出して、課題と解決策の関係を示すのだから、これまで皆が行ってきた検討の過程とほぼ同じ流れといえるだろう」と資料をめくりながら川口は続けた。
ここまで黙って説明を聞いていた阿部が質問した。「構成の後半にある『有効な解決策の選定』というのは、まだ勉強会では行っていません。課題とそれに対する解決策を多く出してそれらをひも付けただけなので、具体的な結論と呼べるものは出ていないと思うのですが…」。
「その通りだ。解決策を評価して、特に有効と思われる施策を絞り込む必要がある。それを提言という形で結論にするのだ」。川口は、解決案の評価の方法について説明を続けた。
内山悟志(うちやま さとし)
株式会社アイ・ティ・アール(ITR) 代表取締役/プリンシパル・アナリスト
大手外資系企業の情報システム部門、データクエスト・ジャパン株式会社のシニア・アナリストを経て、1994年、情報技術研究所(現ITR)を設立し代表取締役に就任。ガートナーグループ・ジャパン・リサーチ・センター代表を兼務する。現在は、IT戦略、IT投資、IT組織運営などの分野を専門とするアナリストとして活動。近著は「名前だけのITコンサルなんていらない」(翔泳社)、「日本版SOX法 IT統制実践法」(SRC)、そのほか寄稿記事、講演など多数。
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早稲田大学商学学術院教授
早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授
株式会社CEAFOM 代表取締役社長
株式会社プロシード 代表取締役
明治学院大学 経済学部准教授