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» 2011年02月09日 08時00分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:高級ブランドのオンライン戦略とは? (1/3)

高級産業のe-ビジネスはほかの産業に比べ後れを取っている傾向にある、高級品マーケターは、はじめインターネットを大量市場の格安通信手段だと見なしていた。しかし、今や裕福な顧客はオンライン上にいる。

[エグゼクティブブックサマリー,ITmedia]

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる『高級ブランドのオンライン戦略とは? 』の要点

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  • 高級産業のe-ビジネスはほかの産業に比べ後れを取っている傾向にある
  • 高級品マーケターは、はじめインターネットを大量市場の格安通信手段だと見なしていた。しかし、今や裕福な顧客はオンライン上にいる
  • ウェブマーケティングは、「透明性、非依存性、情熱、アクセスしやすさ、気安さ、双方向性」を持っていなければならない
  • 裕福な顧客は積極的なブロガーであるため、ブログを利用する事で裕福な顧客を狙える
  • ウェブサイトはブランドのイメージを取り入れ、そのイメージに忠実でなければならない。そして商品に注ぐ贅沢さや豪華さをウェブサイトにも注ぐことで価値が伝わる
  • 五感を刺激する「雰囲気」や「ウェブモスフィア」で、ブランドメッセージを伝えること
  • 技術が進化する中、高級産業は「核をなす本質」に忠実でなければならない
  • 真の高級について若手を教育し、顧客の変化する要望に応えること

この要約書から学べること

  • デジタル技術が、人々の高級品に対する考え方、評判、売買の仕方にどのような影響を与えているか? またその情報をどのように応用するべきか?
  • 高級産業はウェブ上に存在感を出すために、いかに新しい技術を活用すべきか?
  • 最高級のe-ビジネスを行う方法とは?

本書の推薦コメント

 富裕層向けの高級品は、大人数と接するインターネット上でどのように売り込むべきでしょうか。これは高級品産業が直面する難しい問題であると著者は説明しています。例えば、PRADAは2007年までウェブサイトすら持っていませんでした。そして今日、数え切れないほどのブログやフォーラムやウェブサイトが、かつては選ばれた人だけしか得ることのできなかった、高級品関連の情報交換を行う場として使われています。

 例えば2009年、「Fashionista」というウェブサイトでは、VOGUE誌に掲載される数カ月前の時点で、マドンナが映っているLouis Vuittonの広告を見ることができました。そして大勢の知識人たちはそのウェブに集まり、その広告について語り、評価しました。今や高級品産業のウェブマーケティングは、非常に戦略的に行われるようになりつつあります。そして高級品を扱う企業のウェブ戦略には、大いなるヒントが隠されているような、そんな可能性を感じる興味深い1冊です。

 これまでインターネットには目を向けていなかった高級産業が満を持して参入し始めています。それは高級志向の顧客を獲得できるチャンスが高まったからだと言えます。この書で得ることができるのは、高級志向の顧客をこれまで以上に満足させるためのウェブでの販売戦略についてです。特にブログを活用したコミュニケーションに重点を置いて書かれていて、インターネットへの進出がまだ浅い高級産業に携わる関係者にとって注目すべき書となっています。

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