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» 2011年07月13日 07時00分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:成長企業の秘密 (1/3)

アップル社が成長し続ける秘密は、忠誠心の高い顧客を持ち、自立した企業推進力を獲得したからである。推進力を持っている企業、獲得した企業、そして維持している企業から学ぶべきものは多い。

[エグゼクティブブックサマリー,ITmedia]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる「成長企業の秘密」の要点

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  • 成長には推進力が必要である。推進力は消費者を引き付ける製品やサービスから生まれる
  • 多くの企業がコスト削減に重点を置き、良い製品、サービスの研究開発に注力していない
  • 推進力のない企業はマーケティングに費用を掛け過ぎ、品質やR&Dに費用を掛けない
  • 推進力のある企業はマーケティングを過剰に行う必要がない。
  • 消費者が商品を求め、口コミで商品を推薦してくれる価値創造を行うには、「価値獲得」を利用し「内部効率」を上げ、「事業評価獲得」を利用し市場シェアを増やし、「価値創出」を利用し新商品を作ること。
  • 優れた商品は「パワーオファー」であり、顧客のロイヤルティを築き、顧客を維持する。
  • そのような商品を開発するには、「強力な洞察力」を持つこと。顧客の話を聞き、彼らが自覚している欲しいものと、自覚していないけれど求めているものを明確にすること。
  • 推進力を生み出すには、MDC ロードマップに従うこと
  • 利害関係者を集め、抵抗と見識の源を突き止め、顧客を変えること

この要約書から学べること

  • 企業を成長させる推進力とは?
  • 革新的製品と顧客に集中的に焦点を当てることの重要性とは?
  • 「推進力戦略」を概念化し、設計し、実行する方法

本書の推薦コメント

 アップル社の顧客は同社の製品の大ファンです。新製品が出ると最初に手に入れようと徹夜で列に並びます。彼らはユーザーでグループを作り、「アップルグループ」の一員になります。このような忠誠心の高い顧客を持ち、アップル社は自立した企業推進力を獲得しました。

 では、アップル社はどのようにしてここまで来たのでしょう? 経営陣は人々が単純に持たなければならない、または持ちたいと思うような商品を開発することに力を注いでいるのです。

 本書の中で、経営学教授でありコンサルタントでもあるJ.C.ラレッシェは推進力を持っている企業、獲得した企業、そして維持している企業を検証しています。製品の質を上げることで、更に売上を上げたいと考える、経営者や経営幹部に、本書を強くお勧めします。

企業の使命とは何か

 企業の使命とは何でしょうか? また、企業が成長を続けて行く目的とは何でしょうか? 言うまでもありません。広く社会貢献を続けて行くためです。企業が成長すればするほど、そこから社会に対しての貢献度は高くなります。そのためにも「推進力」は必要とされるわけです。

 では、「推進力」を付けていくにはどうしたら良いでしょうか? それは、その企業が提供する製品やサービスによって顧客を満足させるところから始まります。もちろん、それらを認知させるところがスタートであり、そのためのマーケティングは必要不可欠であるとも言えます。

 いかに良い商品、サービスを持っていても消費者に伝わらねば何の意味もありません。逆に、マーケティングに最大の力を入れて商品やサービスの提供に成功しても、それらが顧客の満足を得る事ができなければ一瞬にして顧客離れを起こします。そういう意味でも「推進力」とは商品力とマーケティング力が顧客需要にマッチしたところで初めて生まれるものなのではないでしょうか?

 本書は、企業の「推進力」に焦点を当て、それを最大限に生かす事が、企業にどういったメリットを与えるのか、さらにはどのような手順をふむことで「推進力」を得る事ができるのか、そのノウハウに迫っています。では具体的にどういうことが書かれているのかを見ていきましょう。

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