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» 2011年08月17日 07時00分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:立ち直る力を持った企業 (1/3)

企業が危機に陥ったとき、それを克服してさらに強い力を手に入れるには。自社の強みと弱みを客観的に把握し、有事の際に冷静な対応と困難を克服するエネルギー、知恵を身に付けることが最大の防御策である。

[エグゼクティブブックサマリー,ITmedia]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる「立ち直る力を持った企業」の要点

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  • 大惨事は大抵、重要ではないと思える出来事から始まるため、不意打ちを食らってしまう
  • 無駄のない製造システムやジャストインタイム方式は、企業の力を特に弱めてしまう
  • 失敗する可能性をただ計算するだけではいけない。企業の運営に与える影響も予測すること
  • 同時多発テロやその他の攻撃により、現代のサプライチェーンの脆さが浮き彫りになった
  • 主要ベンダーとの経営上の親密なパートナーシップを維持し、大混乱から立ち直る力を強めること
  • 惨事が起こった時に迅速に対応できる能力は、文化的なものである
  • モジュール設計を採用することで、1つのサプライヤーだけに頼る必要がなくなる
  • 惨事やそれからの回復は、予測可能な段階を経て訪れる。今どの段階にいるのか理解すること
  • 例えライバル社と協力しなければならなくなったとしても、ネットワークを駆使して業界全体で危機に対処しなければならない

この要約書から学べること

  • 些細な出来事はどのようにして大惨事や事業部門全体にわたる市場変更をもたらすのか
  • 現代の企業が、テロ攻撃、自然災害、事故に弱い理由
  • 予測不能な混乱が生じた時に、それから立ち直る力を組織に付ける方法

本書の推薦コメント

 必要不可欠な部品を製造する主要サプライヤーの製造工場が火災で焼失してしまいました。遠方の請負業者の通信ケーブルが事故で途切れてしまい、自分の会社の情報システム全体がシャットダウンしてしまいました。労働者のストライキで港が閉鎖され、会社の製品が何週間も海上にとどまることになってしまいました。

 これまでこのようなシナリオはいずれも企業に打撃を与えて来ました。しかし、同時多発テロ以降、テロによって危機のレベルはこれまでにないほど高まっています。あなたの組織はそれに対抗する準備を整えていますか? サプライチェーンの国際的専門家であるヨシ・シェフィは、企業の脆弱さのレベルを判定する方法と、打撃を受けた時にそこから立ち直る力を得る方法を教えてくれています。大惨事に備えたいと願う全ての経営者に本書をお勧めします。

 今、企業の平均寿命はどれくらいなのでしょうか? あるメディアによると本当に元気でいるのは最初の10年……さらに優良企業でも30年程度だそうです。もちろん、何百年も続く老舗もあれば、わずか数カ月で倒れてしまう企業もあります。また、自然な推移ばかりではありません。何らかの事故や事件に巻き込まれ、突然死ということも無きにしもあらずでしょう。

 特に未来予測が、非常に困難になっている今の時代だからこそ、何かあっても対応できるようにすることが望まれるわけで、有事の際に冷静に対応して困難を克服出来るだけのエネルギーと知恵を身につけることが最大の防御策とも言えます。

 また、外部からの災難だけが会社を傾かせるわけではありません。例えば、社内でのちょっとしたシステムの不具合が火種になって大きく燃え上がることもしばしばです。一番恐ろしいことは上手く回っていたと思える業務のそうしたほころびに気がつかないことなのです。では、そうした事から会社を守り、より強い企業にするためには何をしたらよいのでしょうか?

 この書では、企業が危機に陥ったとき、それを克服してさらに強い力を手に入れる方法について実例をあげながら、紹介をしています。自分の会社の強みと弱み……それを客観的に把握して日々の中で危機管理をすることが必要と言えるのではないでしょうか?

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