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» 2012年01月25日 08時05分 UPDATE

海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点:「良いチーム」は機能しない (1/4)

チームの能力を最大限発揮させるために「良いチーム」を作ろうとしていないだろうか。それは間違いである。ではビジネスを成功に導く理想的なチームのありかたと、能力を発揮させる秘訣とは。

[エグゼクティブブックサマリー]
エグゼクティブブックサマリー

 この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。

3分で分かる「良いチーム」は機能しないの要点

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  • チームの一番の目標がグループの調和を取ることであれば、チームメンバーはビジネス目的を見失ってしまう
  • チームはまず「形成期」と「混乱期」を経て、「統一期」そして最終的に「実現期」に進む
  • チームを管理するには、チームのニーズとパフォーマンス結果の間のバランスを取る必要がある
  • チームは本来「勇敢なチーム」になるべきところ、多くの場合「良いチーム」あるいは「どう猛なチーム」になっている
  • メンバーはチームが持つ性質(良い、どう猛、勇敢)を反映した役割と習慣を身につける
  • 良いチームは物事を徹底的に論じることをためらい、業務に支障をきたしてしまう
  • どう猛なチームは業務に力を注ぎ過ぎることで、平等な関係を壊してしまう
  • チーム管理者は、バランスのとれた態度、称賛、健全な議論、プランニング、柔軟性を提供しなければならない。チームの経験、優先順位、貢献を尊重すること

この要約書から学べること

  • 有能なチームが使うガイドライン
  • 典型的なチームメンバーが担う役割
  • フィードバックを提供し、要求を伝え、争いを解決するための、「勇敢なチーム」の4つの原則の使い方

本書の推薦コメント

 あなたのチームの原動力を説明するとしたら、何が一番ぴったりでしょう? 砂糖と香辛料と「すてき(Nice)」なものすべてですか?それとも、激しい「どう猛さ」ですか? それとも大胆な程の「勇敢さ」ですか? 本書では、本来チームは良い結果を出し、業務を完遂するために勇敢にならなければならない所、多くのチームが、過剰に「良い(Nice)」チーム、あるいは過剰に「どう猛な」チームになってしまっていると説明しています。

 ベストセラー作家であり、経営とトレーニングのコンサルタントであるブライアン・コール・ミラーは、勇敢なチームを作る方法を教えています。ミラーは、チームメンバーが担う役割を明確にし、チームを最適に管理する方法に関する神話と真実について論じています。フィードバックの提供や要求、対立に対処する方法に関する彼の提案は特に有益です。初めてチームを率いる人や、チームのパフォーマンスのレベルを上げるためのスキルを見直したいという熟練のリーダーや管理者に本書をお薦めします。

 「チーム」とは何でしょうか? Wikipediaによると「他人の意見に耳を傾け、建設的に反応し、ときには他人の主張の疑わしき点も善意に解釈し、彼らの関心ごとや成功を認めるといった価値観が集約されたチーム・ワークが存在し、その成果は集合的作業成果による共同の貢献が含まれる」とあります。つまり、どういうことかといえば、その中でそれぞれのメンバーと志を同じくし、そこから共通の目標実現のために共に歩む努力をするという意味が込められています。そのためには、各個人持つ個性やパフォーマンスを他の人間が理解してそれを高める努力をするとともに、苦手としていることをうまくフォローすることも必要です。

 よく勘違いされることは、これを成し遂げるためにチームのメンバーはそれぞれが仲良くうまく付き合いをしていく事が良いと言われます。もちろん、そうすることでその目標が達成できれば良いのですが、「チーム内を仲良く調和がとれたもの」にすることが目的になってしまってはなりません。

 あくまでも、本来の目標達成ができなければそのチームはチームとしての機能を果たしていないことになります。 では、本来の目的を確実に達成できるチームとはどういう形態を取ることがよいのでしょうか?

 本書「良いチームは機能しない」においてはそうしたチーム作りの嘘について明確に言及されていると同時に、本当の目標達成を可能にするチーム作りのノウハウについて書かれています。特に、日本の企業文化の中においては逆説的なことも書かれているかもしれません。しかし、本質を追求する上で、読者の皆さんの抱えている状況のどこかしらに合致したり応用できることが満載であることは間違いありません。では具体的にどういうことが書かれているのか? 一つひとつ見て行きましょう。

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