入社10年目の羅針盤ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(1/2 ページ)

社会全体に閉塞感が漂うなか、自分の仕事に意義や楽しさを感じることが難しくなっている。上を目指すだけでは見えてこない、自分が自分らしく働くための思考法とは?

» 2012年11月08日 08時00分 公開
[岩瀬 大輔,ITmedia]
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入社10年目の羅針盤

 右肩上がりの時代なら、一流企業に就職し、順調に出世して、経済的にもゆとりのある暮らしを築くことが、共通した幸せの概念だったかもしれない。しかし人々の間で物質的な豊かさよりも精神的な豊かさが求められている昨今、若い人たちも、上を目指すだけでは自分の幸せにたどり着くことができないことに気づき始めている。よく「最近の若者は出世欲がない」などと言われるが、出世の先に自分の目的とする場所があるわけではないということを、感覚として分かっているからではないだろうか。

 ではどこに向かえば幸せになれるのかと問われれば、答えに窮する若者が多いのも事実だ。自分にとっての人生の目標が定まっていないから、どこに向かえばいいかのか分からない。それはつまり、自分の人生を楽しめていない、仕事を楽しめていないということにつながる。

 僕は今、全国各地から講演の依頼があり、多くの若手ビジネスパーソンに会う機会を得ているが、皆それぞれに悩みや不安を抱えているのだと思い知らされる。やりたいことが見つからない。やりたいことはあるが何かしらの障壁があってできない。漠然としたものから具体的なものまでさまざまだ。ひとつ言えるのは、「あと一歩」を踏み出せていない人が多いということ。「考え方を少しだけ、こう変えればいいのでは?」と思うことが多々ある。

 仕事を楽しむことにおいては誰にも負けないと自負している僕は、こうした人たちに向けて何かのきっかけづくりができないだろうかと思い、若手ビジネスパーソンが身につけておくべき仕事に対する考え方を「入社10年目の羅針盤」にまとめた。日常の細かい心がけから、人生における目標の設定方法まで、55の項目に分けて述べている。

 例えばこんな言葉を紹介している。

“ Tell me, what is your plan to do with your one wild and precious life? ”

(さあ、教えてください。一度しかないワイルドでかけがえのない人生をあなたはどう過ごすつもりですか?)

 社会人生活を一旦休み、ハーバード経営大学院に留学していた時のことだ。大学のカフェテリアの壁に貼られたこの言葉を見かけるたびに僕は「人生は一度しかないんだな」という当たり前のことを再確認させられた。そして眠る前にこの言葉を思い出し、自分の人生は何をもって幸せといえるのだろうか、と考ることがしばしばあった。

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