求められるセルフマネジメント! 挫けない行動がリーダーを強くするビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2013年02月14日 08時00分 公開
[石田 淳,ITmedia]
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挫けない行動の集積が結果になる

 執筆にあたっては、スポーツナビゲーターでプロトライアスリートの白戸太朗さんとの共著という形になった。行動科学のセルフマネジメントを提唱するわたし石田と、プロアスリートで経営者の白戸さんによる、特に30代から40代のビジネスパーソンに向けた「仕事の効率を高め、人生の質を高める」心と体の強化法を伝授している。

 今、わたしが着目しているのはランニングなどに代表される有酸素運動である。実際に現在は空前のマラソンブーム。そして、有能なビジネスパーソンもまた、日常的にランニングをする人が多いように見受けられる。走ることは習慣化しやすいともいえる。

 加えて、走ることと直接関係ない「落ち込んでもすぐに回復する」「職場の人間関係が良い」「自己肯定感が強い」というようなマインドや生活習慣でも、ランニングが好影響を与えている。まさに、厳しい時代を生き抜くキーワードは「ランニング」ではないか。

 さて、これまではひとりのビジネスパーソンとして成績を残せば評価されたかもしれない。しかし、中間管理職は会社の中で責任が重くなり、部下の育成、上司からのプレッシャーなど、自分の抱える仕事以外にも多くの難題を抱え、パンク寸前……。リーダーはマネジメントができなければ生き残れない。

悪い行動を減らし、よい行動を繰り返す

 ポイントの2つ目、成果はリーダーひとりで得られるのではなく、部下たちと力を合わせて成し遂げること。セルフマネジメントのテーマとは一見外れるが、大切なことなので説明したい。

 大事な部下指導において、さまざまな属性の部下に頭を悩ませる。しかし行動科学マネジメントを用いれば、どんな部下にもよい業績を上げてもらうことが可能になる。頼りなく映る部下も、反抗的な部下も、打たれ弱く見える「ゆとり世代」の部下も、価値観の異なる外国人の部下も、前述の通り「科学」的な方法なので再現性があるため、同じ結果を導き出せる。

 そもそも人が結果を出せない理由を知っているだろうか。行動科学マネジメントでは「やり方が分からない」か「やり方は分かっても続け方が分からない」の2つのどちらか。このマネジメント法の大きな要点は、「すべての結果は行動の集積だ」と考える点にある。よい結果はよい行動の集積であり、悪い結果は悪い結果の集積。よって、悪い行動を減らし、よい行動を繰り返していけば、良い結果が出せるようになる。

 仮に「彼にはどれだけ言っても、間違ったことをしている」と、そう思える部下がいたとしても、その部下の能力が乏しいわけではない。上の人間が正しい行動を取れていない、すなわちリーダーとして成熟していないことが理由である。いつでも大事なのは行動で、人の「能力」「やる気」「性格」も持ち込む必要はない。部下のマネジメントがうまくできているか否か、セルフマネジメントの時間活用などに大いに関わってくるので、この視点も忘れてはいけない。

 こういう時代だからこそ、本書「挫けない力」は、心からのエールを多くの悩めるビジネスパーソンに贈る思いで、ランニングのわたしの師匠の力も借りて執筆した。今の閉塞状態を突破する力に、そのきっかけになることを願っている。また、スポーツとビジネスとの関連性に興味がある方にも、ぜひ一読頂きたい1冊である。

著者プロフィール:石田 淳

行動科学(分析)マネジメントの第一人者。アメリカのビジネス界で大きな成果を上げる行動分析、行動心理を基にしたマネジメント手法を日本人に適したものに独自の手法でアレンジ、「行動科学マネジメント」として展開。精神論とは一切関係なく、行動に焦点をあてる科学的で実用的な手法は、企業経営者などから支持を集める。

組織活性化に悩む企業のコンサルティングをはじめ、セミナーや社内研修なども行い、ビジネス・教育の現場で活躍している。趣味はトライアスロンとマラソン。2012年4月、世界一過酷なマラソンといわれるサハラ砂漠250キロメートルマラソンに挑戦、完走を果たす。

『教える技術』(かんき出版)、『組織行動セーフティマネジメント』(ダイヤモンド社)、『組織が大きく変わる最高の報酬』(日本能率協会マネジメントセンター)、『挫けない力』(共著・清流出版)など著書多数。


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