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» 2014年02月20日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:ビジネスパーソンのための英語は「どう話すか」ではなく「何を話すか」 (1/2)

英語力は上げたいが時間はない。このジレンマを打破するにはゴールを明確にし、かっこよさではなく「そこそこ」を目指す。そして訳すためではなく「話すための」文法を学ぶ。

[大西泰斗,大西徳昭,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。


140220book.jpg 「ビジネスパーソンの英語」

 現代を生きるビジネスパーソンにとって英語は必須の能力です。英語を使ってバリバリ仕事をしたい、とはいっても英語に割く時間はあまりない、さてどうすればいいのか……。昨年、発行した『ビジネスパーソンの英語』(日本実業出版社刊)は、日本人の英語を底上げすることをライフワークとする英語学者の大西泰斗(弟)が新発想の英文法(英語の何を勉強するか)を、30年間英語を武器に世界各地でビジネスをしてきた徳昭(兄)がビジネスパーソンなら誰でも持つこの悩みへの最良の処方箋として書き上げました。

 英語力は上げたいが時間はない。この閉塞を打破する方法は、贅肉をそぎ落とした戦略的、そして効率的なアプローチ以外にありません。本書が提案するビジネスパーソンのためのアプローチとはなにか、その概略を説明しましょう。

(1)自分の仕事の目的を確認し、そこに効く英語を学ぶ(ビジネスアプローチ)by 徳昭

 ビジネスパーソンであるあなたは分かると思いますが、全ての仕事、プロジェクトには明確なゴールや納期があります。では、あなた自身の英語を学ぶ上でのゴールや求められる納期は? しっかり考えたこと、ありますか? ゴールが明確であれば、次の例のように、「何をどう勉強するか」が明確になってくるはずです。

例1:3か月後に英語での会議に出席する

 まず、その状況を日本語で行うことを想像してみてください。そこで使われる言葉が英語でできれば、まずはOKということになります。そして業界用語と言い回しを徹底的にカバーします。なお、私は法律関係の仕事を担当したときに、その業界に関する映画を見て、その専門用語や言い回しになれました。また、あえて「優先順位を下げること」をあげるなら、ライティングや発音などはそこそこでOKです。

例2:英語で交渉できるやつと思われたい

 聴く、話す能力の徹底的な強化。相手方の文化や慣習に関する理解が必要になります。MBAのネゴシエーションの講座などは役に立つと思います。

 英語の勉強について、私のパートの最後に伝えたいこと、それは、「そこそこでよい」ということです。二枚目の俳優が流暢なネイティブ(native)のような英語で話す、英語学校のCM。確かに「かっこいい」のですが、海外ビジネス歴30年の私には「ああ、まただ」と溜息が出るような残念な内容でもあります。

 この「かっこよさ」、この「誤ったイメージ」こそが、実は日本人、特に英語を使いながら仕事をする必要があるビジネスパーソンが英語をマスターするための、「最大の障壁」となっている、と考えるからです。

 なぜならば、英語を使うビジネス現場でビジネスパーソンが真に問われることは、「どう話すか(how to speak)」ではなくて、「何を話すか(what to speak)」だから。カッコイイ英語、ネイティブのような流暢な英語を話すために、多くの時間を割くなんて、まったくムダだと思うのです。

 こうして自分の目的を明確にすることで、すぐに仕事に使えますし、達成感も生まれるはずです。今まで、さまざまな教材を試しては挫折したという方は、ぜひ気持ちを切り替えてみてください。

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