「仕事ができる人」より、「品のある人」が、チャンスをつかむビジネス著者が語る、リーダーの仕事術(2/2 ページ)

» 2014年11月13日 08時00分 公開
[中谷彰宏,ITmedia]
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 「あの人は、仕事ができて、チャンスをつかんでいるじゃないか」と言う人もいます。あの人は、「仕事もできて、マナーもできている人」だから、チャンスをつかんでいるのです。

 「仕事ができて、品がある人」は、誰でも仕事を頼みたい。「仕事ができなくて、品のない人は」には、誰も仕事を頼みたくない。勝負は、「仕事ができて、品のない人」と「仕事はできないけど、品のある人」のどちらに頼むかです。

 答えは、明白です。チャンスをつかむのは、「仕事はできないけど、品のある人」です。

 「品のある人」と「ない人」の些細な差が、「仕事のできる人」と「できない人」の大きな差になる。「品」は、年齢は関係ありません。ベテランでも、品のない人はいます。若くても、品のある人はいます。要は、品をつけるマナーの勉強をしていたかどうかです。

 「マナーを誰も教えてくれなかった」と言う人もいます。誰も、教えてくれません。「品のある人」に、教えてくれる人がいたのではありません。「品のある人」は、自ら、教えてくれる人を、探しだしたのです。品は、向こうから、教えてくれません。

「品のある人」になるまずスタートラインは、「自分がマナーを学んでこなかった」ということに気づくことです。「品のない人」とは、自分の品のなさに気づかないことです。「品」とは、自分が品のないことをしたことに、気づけることです。

 部下に嫌われるタイプは、横柄な上司です。「横柄な人」とは、性格的な問題ではありません。たまたま、マナーを勉強してこなかっただけです。

 「品が苦手」と言う人もいます。実際は、苦手なのではなく、「習ってなかった」だけです。

 「品のある人」と「品のない人」の差は、ほんの些細なことです。このほんの些細なことが、「仕事のできる人」と「仕事のできない人」の大きな差になるのです。

著者プロフィール:中谷彰宏

作家

1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。博報堂勤務を経て、独立。91年、株式会社中谷彰宏事務所を設立。

【中谷塾】を主宰。全国で、セミナー、ワークショップ活動を行う。【中谷塾】の講師は、中谷彰宏本人。参加者に直接、語りかけ質問し、気づきを促す、全員参加の体験型講義。

著作は、『叱られる勇気』(PHP研究所)、『品のある人、品のない人』(ぱる出版)など、950冊を超す。公式サイト http://www.an-web.com/


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