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» 2015年07月02日 08時00分 UPDATE

ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術:「任せ方の教科書」〜部下を動かし成果を上げる「任せ方」とは〜 (1/3)

任せると部下のモチベーションが一番上がると分かっていても、なかなか任せることができない上司の悩みを解決。

[古川裕倫,ITmedia]

 この記事は「経営者JP」の企画協力を受けております。


ビジネス書の著者たちによる連載コーナー「ビジネス著者が語る、リーダーの仕事術」のバックナンバーへ。


 「リーダーになったものの、部下に仕事をうまく任せられない」という人は少なくありません。でも、「安心して任せられない」「自分でやったほうが早い」「責任を取りたくない」……などの心配があり、つい自分で抱え込んでしまう人も多いのではないでしょうか。

 若手リーダーや新任マネジャーが部下に仕事を任せるための心構えからテクニックまでを伝えます。

部下に仕事を任せられない3つの理由

150702book.jpg 部下を動かし、成果を上げる! リーダーになったら必ず読む「任せ方」の教科書

 理由は大きく分けて3つあります。最も多いのは、部下の能力に対して不安があるケースです。

 「この資料作成を任せたとして、あいつは完成させられるのか」

 「自分で計画を立てさせても、ちゃんとやりきれないんじゃないか」

 こうした心配から、仕事を任せるのを躊躇してしまうのです。

 2つ目は、「部下に任せても時間がかかるから、自分でやったほうが早い」と考えるケースです。リーダーになる人は、業務の遂行力が高く評価された結果としてその立場にいるわけですから、部下より仕事が早いのは当然でしょう。

 3つ目は、「仕事を部下に任せたとして、もし失敗したら責任は誰が取るのか」と心配になるケースです。結局、リーダーである自分が責任を負うとなると、なかなか思い切って部下に任せられない、というわけです。

 確かに、部下に仕事を任せれば、期待通りの結果がスムーズに出ないことも多いでしょう。仕事をやり遂げられなかったり、完成までに時間がかかったり、ときには失敗する部下もいるに違いありません。しかしそれでも、リーダーは部下に仕事を任せなくてはなりません。「任せる」ことこそ、リーダーの仕事であると言ってもいいでしょう。

優秀な部下を育てることがリーダーの仕事

 リーダーが部下をうまく育てられないと、チームの総合力はなかなか上がりません。いくらリーダー自身の業務遂行力が高く、ひとりだけ突出して仕事ができたとしても、チーム全体で会社が満足する成果を出すのは難しいでしょう。

 一方、リーダー自身の能力が突出していなくても、部下がある程度育てばチームとしては大きな力を発揮することができます。

 リーダーになった人に会社が期待しているのは、その人自身が光ることではなく、部下を光らせてチームで大きな成果を出すことです。もっと言えば、皆さんが部下に追い抜かれるぐらいのほうが会社にとっては望ましいのです。

 優秀な部下を育てることは、リーダーに課せられた重要な仕事です。「組織や組織の一部を自分が動かしていくのだ」という意識を持たなくてはなりません。会社はリーダーに対して、部下を育てて組織力を上げ、組織の成果をさらに上げることを期待しているのだということを忘れず、「部下を光らせることこそリーダーの仕事」と心得ましょう。

 では、そのためにどうすればいいのか。

 申し遅れましたが、私は総合商社の三井物産で23年間勤務し、その後にホリプロで7年間取締役を務め、現在はいくつかの企業で社外取締役を務めながら、講演や執筆活動を行っています。総合商社では、課長、部長を、そしてその後はずっと役員として働いています。これまでの私のビジネス人生の中で学んできた「部下への上手な仕事の任せ方」を伝えます。

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