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» 2017年02月13日 07時13分 UPDATE

ITmedia エグゼクティブ勉強会リポート:「Seiji's BAR」で社員をお・も・て・な・し――コミュニケーションが企業変革の鍵 (4/4)

[山下竜大,ITmedia]
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いろいろな場面で質疑応答は重要

 最後に安渕氏は、「いろいろな場面において、質疑応答は重要で、質疑応答から多くのことを学んでいる」と話し、時間の許す限り参加者からの質疑に答えている。

――2軸の評価に行動基準を重視しているとあったが、何を行動基準として評価しているのか。

安渕氏 お客様中心主義など5つの行動基準がある。役職別にガイドラインを作成し、例えば課長にとってのお客様中心主義とは何か、どこまでできれば達成かを明確にしている。このガイドラインに基づいて、超過達成、達成、不足の3段階で自己評価をし、その後上司が評価している。

――相手の話を否定するような対応が必要な場合に気を付けることは何か。それとも否定的なことは言わないようにしているか。

安渕氏 気を付けているのは、相手の話の途中で遮らず、結論を出さずに最後まで聞くこと。個人を否定するのではなく、「こうすればより良くなる」という改善のためのアクションを指示している。一方、明らかに怠慢の場合は、ケースとしてはあまりないが、正しく叱ることも必要になる。

――コミュニケーション手法を社内に取り入れるには、効果が明確にならなければ導入しにくい。新たに導入する際に良いアプローチがあればうかがいたい。

安渕氏 社員アンケートの実施が有効になる。

 例えば「わが社には、もっとイノベーションが必要だと思うか」と聞くと、ほとんどが「はい」と答える。次に「イノベーションを起こす施策はあるか」と聞くと、「はい」と答える比率は少し下がる。さらに「部門の中でイノベーションは起きているか」と聞いてみると、さらに比率が下がったりする。このように社員アンケートを取ると、会社の問題点が明確になる。その中で、改善しやすいものから改善していくことで効果が見えやすくなる。

 このとき、「誰がアンケートを実施するか」から議論がスタートすると思うので、社内で改革を推進している人、担当している人が誰かを見極めて、「試しにアンケートを実施してみませんか」というアイデアをぶつけるところからスタートすると良いのではないか。

――こうした取り組みを毎年続けると形骸化する恐れはないのか。継続性、一貫性をどのように保っているのか。

安渕氏 ビジネスを取り巻く環境に毎年何らかの変化があるので、むしろ本日述べたようなコミュニケーションを行っている。したがって、その変化について社員がどのように考えているかをコミュニケーションにより明らかにしている。例えば、社員オピニオン・サーベイにおいても、同じ質問と、変わる質問がある。絶えず変化が起きている中で、施策が浸透しているのか否かコミュニケーションを通じて把握し、必要とあらば施策にまで戻って変えるといったことを全社として取り組んでいる。

 安渕氏は「今日、話した6つのパターンをそのまま形として導入してもすぐに効果が期待できるものではなく、むしろ施策を導入する前に、例えば、何のためにコミュニケーションを行うのかといった目標を明確に共有することからスタートすることが重要。本日お伝えしたことをエッセンスとして自分の会社に合ったコミュニケーションのやり方を確立することで、会社を変えることができる」と締めくくった。

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