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» 2017年07月10日 11時44分 UPDATE

「壊し屋」アマゾン ホールフーズ買収の衝撃 (3/5)

[産経新聞]
産経新聞

 だが、今回は逆。小売り株は下げ、ホールフーズの株主に高めのコストを払ったアマゾンの株価は上昇した。

 理由は2つ。1つ目は今後もアマゾンのようなネット先行者が店舗型に進出し、既存の供給元を活用して、店舗型の成長のパイを奪うシナリオが現実味を帯びたからだ。

 アマゾンは流通網を中抜きする一方、運転資本を抱えない。ビジネスモデルは供給元と消費者が参加する一種の取引所運営で、在庫を抱える間の価格変動といったリスクを両者に転嫁する。だからこそ、衣料や電機といった在庫期間の長い商品の流通ビジネスを真っ先に「破壊」した。

 食品の場合、流通段階で1割の商品が痛むなどして販売不能になるとされる。利ざやも薄めなのに、顧客は価格変動にうるさい。新規参入して利益を出すのが困難だった。

 だが、川上から川下までを見渡す既存の食品スーパーを取り込めば話は別だ。アマゾンのようなIT(情報通信)企業が、買収した小売りを足掛かりに購買データを活用して、さらに業界を侵食する――と市場を読んだのである。

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