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» 2017年09月11日 10時45分 公開

火星旅行想定し「宇宙スパコン」実験開始 トラブル時に遠方の地球頼れず (1/3)

人類はいよいよ、月より遠くに行動範囲を広げる。

[SankeiBiz]

 人類はいよいよ、月より遠くに行動範囲を広げる。米ベンチャー企業、スペースX社などを率いるイーロン・マスク氏が2024年までに火星に有人宇宙船を送り込むことを計画しているほか、米航空宇宙局(NASA)なども火星への有人飛行計画を温めている。火星が月と決定的に違うのが地球からの距離で、交信が返ってくるまでに数十分かかる。いざというときに頼れないNASAの優秀なスタッフ陣に代わる右腕として期待されるのが、スーパーコンピューターだ。(原田成樹)

交信に往復数十分が必要

 国際宇宙ステーション(ISS)に荷物を運ぶスペースX社のドラゴン宇宙船を載せたファルコン9ロケットが8月14日、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、2日後に無事、荷物が積み込まれた。ドラゴンは米スペースシャトルの退役後、地上からISSへの物資輸送を担う代替経路の1つ。

 約3トンの荷物の中で53キロというわずかな重さだが、火星飛行の安全面で重要な役割を担うかもしれない機器が届けられた。大手コンピューターメーカー、米ヒューレット・パッカード(HP)の市販スパコン「アポロ40」をベースとする宇宙用スパコン「スペースボーン(宇宙搭載)コンピューター」だ。

 火星は太陽を中心に地球の約1.5倍遠くを回っている。このため、火星へ飛行中の宇宙船は、太陽と地球の距離(1天文単位)の0.5〜2.5倍程度、地球から離れることになる。

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