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» 2017年09月11日 10時45分 公開

火星旅行想定し「宇宙スパコン」実験開始 トラブル時に遠方の地球頼れず (3/3)

[SankeiBiz]
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 このため、人類が月より遠くに足を延ばすということになっていよいよ、スパコンを船内に持ち込む必要が出てきたというわけだ。今回のISSで行うスパコン実験は「宇宙スパコン時代」の第一歩に過ぎないが、スパコンを宇宙でも正常な機能のまま使えるようにする重要な新技術の実証でもある。

放射線、太陽フレア、隕石などの衝撃リスク

 宇宙では放射線、太陽フレアによる影響や、微小隕石による衝撃、電源や冷却の不安定さなど、コンピューターの安定性を妨げるさまざまなリスクにさらされる。放射線を通さない厚い鉄板や衝撃吸収材で覆うなどの対策もあるが、HPの宇宙用スパコンはハード的な改変ではなく、時間や費用がかからず、重量も増加しないソフト的な方法で対策を施している。具体的には、コンピューターシステムの速度をリアルタイムに調整して、環境要因によるエラーを軽減するというものだ。

 HPの副社長でプロジェクトの主任研究員を務めるエン・リム・ゴー博士は「一連の実験が成功すれば、火星に行く顧客はそのソフト的な対策システムを利用することで、最新のスパコンが使えるようになる」と話す。これまで、宇宙に持っていくパソコンなどは数世代遅れた実績のある機種というのが基本だったが、今回の実験は、宇宙での不安定性をソフトでカバーする方式の幅広い波及効果も狙ったものとなっている。

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