ニュース
» 2018年02月21日 11時28分 公開

トヨタ、モーター用の新磁石開発 高価レアアース使用半減、電動車普及に弾み

省資源を実現しながら、高温環境でも磁力を高く保てる磁石は世界初という。

[SankeiBiz]
トヨタ自動車が開発した新型ネオジム磁石(手前)は車載用モーター向けステーター(左奥)などに応用される=東京都文京区

 トヨタ自動車は20日、電気自動車(EV)の駆動用モーターなどに使われる磁石の需要拡大に備えて、高価なレアアース(希土類)「ネオジム」の使用量を最大50%減らせる新型磁石を開発したと発表した。省資源を実現しながら、高温環境でも磁力を高く保てる磁石は世界初という。モーターのコスト削減につなげ、電動車の普及に弾みをつけたい考えだ。

 ネオジムは車載用モーターなどの磁石に不可欠な原料。トヨタのハイブリッド車(HV)「プリウス」に積む最新型駆動用モーターの磁石には、ネオジムが約3割使用されている。

 新開発の磁石は、希土類の中でも希少金属とされる「テルビウム」「ディスプロシウム」を不要にしたほか、ネオジムの一部を安価で豊富に存在する「ランタン」「セリウム」に置き換えても磁力の強さと耐熱性を維持できるようにした。

 これらは、磁石を構成する粒を従来のネオジム磁石の10分の1以下まで細かくするなど新たな材料技術の結集で実現した。ネオジムの使用量は用途に応じ、20〜50%減らせるという。

 トヨタは今後、量産技術の開発を進め、今後10年以内に駆動用モーターでの実用化を目指す。

 トヨタは、電動車の販売を30年に全販売台数の半分に当たる550万台以上とする目標を掲げる。

 ただ、電動車の普及にともなう希少金属の供給不足が懸念されており、「モーターの大量投入に備える」(同社先端材料技術部)構えだ。

Copyright (c) 2018 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

ピックアップコンテンツ

- PR -
世界基準と日本品質を極める Clients First with Innovation & Japan Quality

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆