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» 2018年03月12日 10時36分 公開

キッコーマンの“鮮度保つしょうゆ”なぜヒットした? 実は宇宙でも需要 (3/3)

[SankeiBiz]
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 しょうゆの国内市場規模は25年前と比べ3分の2、年間約78万キロリットルまで縮小した。地域密着性も強く、定番の調味料とあって大ヒットは望みにくい。それだけに「風味はもちろん、健康機能などの新機軸も打ち出し、トップメーカーとして業界全体を盛り上げていきたい」と、塚本さんは力を込める。(山沢義徳)


企業NOW

「出前授業」など食育活動にも注力

 地場の中小メーカーが多く、約1500社がひしめくしょうゆ業界。キッコーマンは、グループ会社のヒゲタ醤油(東京都中央区)と合わせ、国内シェア33.2%(2016年)を握る最大手だ。昨年、会社設立100周年を迎えた。

 米サンフランシスコに1957年に現地法人を設立し、日系人だけにとどまらない海外のしょうゆファンを掘り起こした歴史はよく知られている。その他の食品も含め、今や売上高の5割、営業利益の7割近くを海外100カ国以上で稼ぎ出すグローバル企業だ。

 国内事業では、健康志向にマッチした商品が売れ行きを伸ばしている。リコピンの抗酸化作用への注目から、昨年はトマトジュースの市場規模が約3割拡大し、「デルモンテ」ブランドの好調が目立った。

 しょうゆと同じ原料の豆乳も、飲むだけでなく調理に用いる人が増えて右肩上がりだ。

 国産ブドウだけを醸造する「日本ワイン」も、注力分野の一つ。山梨県や長野県にワイナリーを持つ子会社のマンズワインが、ブドウ畑を広げて増産を進める。昨年11月に初来日したトランプ米大統領と安倍晋三首相の晩餐(ばんさん)会では、同社の日本ワインが供された。

 社会貢献の面では、食育活動に力を入れている。小学校でしょうゆの作り方や食べ物の大切さなどを教える出前授業は2005年の開始以来、延べ2500回を数えた。社員525人が講師として登録しており、大人向けの出張講座「キッコーマンアカデミー」も好評だ。

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