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» 2018年06月01日 10時21分 公開

「空中ディスプレー」用シート、娯楽・飲食分野で需要 日本カーバイド工業、量産へ

空中映像はアミューズメントやデジタルサイネージをはじめとして、飲食分野などでの需要が見込まれている。

[SankeiBiz]
回転寿司店用のデモ機。メニューは空中に表示され、画面に触れることなく衛生的に注文できる

 日本カーバイド工業は、空中に映像を映し出す「空中ディスプレー」用反射シートの量産に乗り出した。早月工場(富山県滑川市)に設備を導入し、月4万枚(1枚は250ミリ角)で生産を開始した。空中映像はアミューズメントやデジタルサイネージ(電子看板)をはじめとして、飲食分野などでの需要が見込まれており、2020年度に売上高10億円を目指す。

 空中ディスプレーは、画面など光源から出た光を半透明の鏡に反射させ、さらに特殊なシートで何度か反射させることで、分散した光を空中に集め、そこに画像として浮かび上がらせる仕組みだ。

 開発したシートの素材には、プラスチックの一種であるポリカーボネート樹脂が主に使われている。同社は、道路標識や屋外看板などに使用され、高い反射性を備えた「再帰反射シート」事業を展開しており、その技術を応用した。これまではサンプル供給を続けてきたが、本格生産に乗り出した。

 富士経済(東京都中央区)の調査によると、17年の空中ディスプレー市場規模は世界で356台だったが、25年には4万6500台まで拡大すると予測している。アミューズメント分野などが牽引(けんいん)していくとみられるが、ディスプレーに直接触れずに操作できるため、衛生面での配慮が必要な医療分野や外食店舗、工場での活用も見込める。日本カーバイド工業は本社(東京都港区)に、回転すし店での実用化をイメージしたデモ機を設置。マグロやイクラの画像が浮かんだ部分を指で押し込むような操作を行うことによって、順次注文が通る仕組みになっている。このほかにも「建物の設計工程でのニーズも見込める」(竹田幸弘・事業開拓・開発部長)という。

 同社はさらに画像が鮮明になるシートの開発も進める計画で、一層の用途拡大を目指す。

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