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» 2018年08月09日 10時49分 公開

東京五輪、日本の技術力アピールの場に 初の顔認証技術、NECが導入

2020年東京五輪・パラリンピックで、人工知能技術を使い、入場者の顔をIDカードに事前登録した顔写真と自動的に照合する認証システムを初めて導入すると発表した。

[SankeiBiz]
2020年東京五輪・パラリンピックでNECが導入する顔認証システム=7日午前、東京都千代田区

 NECは8日までに、2020年東京五輪・パラリンピックで、人工知能(AI)技術を使い、入場者の顔をIDカードに事前登録した顔写真と自動的に照合する認証システムを初めて導入すると発表した。同社のシステムは、現在70カ国で入国管理などに用いられている世界トップ水準の技術。しかし、国策として大規模に運用している中国との競争が激化しそうで、東京五輪が日本の技術力をアピールする絶好の機会としても期待されている。

 このシステムは、手紙の郵便番号を読み取る装置が技術の根幹となっている。まず撮影した画像から人の顔を検出し、目の離れ具合や鼻の形といった特徴を精密に計測。その結果をデータベースと照合し、事前に登録されている顔と一致するかどうか識別する。人工知能(AI)を使い、顔向きが異なっても本人確認できるよう改良した。

 これまでの大会では、IDカードの顔写真を警備員が目視などで確認していたため、関係者の入場にかかる時間を大幅に短縮できるという。東京五輪では、選手や大会関係者約30万人を対象とし、一般の観客は含まない。

 顔認証システムをめぐっては、テーマパークやコンサートの入場手続きに使われるなど、一般市民が接する機会も増えつつある。調査会社のリサーチステーションによると、同システムの世界市場は17年の40億5000万ドル(約4500億円)から、22年に77億6000万ドルへ伸びる見通しだ。国内勢ではパナソニックや東芝も力を入れ、治安対策で大規模に運用する中国の技術力も注目される。NECの菅沼正明執行役員は「システムを各国の事情に合わせる豊富なノウハウが強みだ」と話している。(山沢義徳)

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