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» 2018年12月05日 10時27分 公開

JDI、液晶「脱スマホ依存」 東京都内で戦略発表会、新機軸を商品化

 ジャパンディスプレイは4日、東京都内で戦略発表会を開き、太陽光パネル、蓄電池、液晶パネルを組み合わせ時刻表や広告、災害情報などを配信・表示する「スマートバス停」などの新製品を披露した。

[SankeiBiz]
視線を移さずにカーナビ情報などを確認できる外付けユニット(手前)。写真奥のヘルメットのように装着する。バイクのほかスノーボード、消防活動など様々な用途を想定している

 ジャパンディスプレイ(JDI)は4日、東京都内で戦略発表会を開き、太陽光パネル、蓄電池、液晶パネルを組み合わせ時刻表や広告、災害情報などを配信・表示する「スマートバス停」などの新製品を披露した。同社はスマートフォンや車載用の中小型液晶を主力とするが、顧客メーカーの動向や市況の変化が激しく、業績が安定しない。新機軸の製品で液晶の用途や消費者向けビジネスを広げ、「脱スマホ依存」の加速を図る。

 スマートバス停は既にバス事業大手の西鉄グループが北九州市で試験運用しており、約1600カ所への導入に向け来年から本格供給する。

 人手不足のバス会社は、ダイヤ改正や催事などに合わせて時刻表を一斉に張り替える作業が重荷という。そこで、電力消費が少なく寒冷地にも強いJDIの液晶技術を活用する。JDIは「2年後に海外販売も始める」(湯田克久執行役員)計画だ。

 また、スピーカーの筐体(きょうたい)内部に立体画像を映し出す卓上型の「ライブ・パフォーマンス・プレーヤー」も披露。楽曲に合わせたダンスなどの映像で“見る音楽”を提供する。インターネットで資金を募るクラウドファンディングを来年実施し、商品化の可能性を探る。

 このほか、高級陶器メーカーと協業し、アロマポットに液晶パネルを組み合わせた製品や、ヘルメット用の外付けヘッドアップディスプレーも登場。アロマポットは香りに合わせた花の映像を映し出す新感覚のインテリアで、高級ホテルなどの引き合いがあるという。

 外付けヘッドアップディスプレーはヘルメットの外側に取り付け、スマホのカーナビアプリなどと連携。運転中も視線を移さずに情報を読み取ることが可能だ。2019年度中に発売する。

 JDIは、18年3月期まで4年連続の最終赤字。スマホ市場が伸び悩む中、「非モバイル向けの比率を5割まで高める」(東入来信博・JDI会長兼最高経営責任者)ことが課題で、一般消費者向けの販路づくりも業績改善の鍵となる。(山沢義徳)

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