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» 2018年12月06日 10時44分 公開

「インド人=理数系に強い」は本当か (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

 こうしたバックグラウンドに、20世紀初頭に活躍したインドの天才数学者ラマヌジャンらの存在が彩りを添え、「数字に強い」というイメージの一端が形成されたというのがダスグプタさんの見解だ。

世界に羽ばたく人材

 ダスグプタさんがもう1つ指摘した要素「先進国に移住した中産階級以上の活躍」が、大きく寄与したのかもしれない。

 実際、インドの人材は海外で羽ばたいている。やや古いデータだが、インド上院に2008年3月に提出された資料によると、米航空宇宙局(NASA)で勤務する科学者の37%がインド出身ともされる。グーグル最高経営責任者(CEO)のサンダー・ピチャイ氏や、マイクロソフトCEOのサティア・ナデラ氏ら国外で活躍するインド人出身の企業人は多く、理系出身者が中心だ。

 10月には、フリーマーケットアプリ大手「メルカリ」(東京)が32人のインド人を新卒採用したことでも話題となった。

 「世界で活躍する多くの人材を輩出しているのが、インド工科大学(IIT)を頂点とした理系の高等教育だ」と話すのは、ベルール工科大(南部タミルナド州)元理事のアナンド・サムエルさんだ。

 IIT入学は「マサチューセッツ工科大学入学より困難」とも比喩され、入学してからの授業内容も厳しく、学生の自殺が問題化するほど激しい競争が展開される。このあたりのトップ校の学生生活は、日本でも話題となったインド映画「きっと、うまくいく」に描写されている。

 卒業が近づくと、世界中の大企業から担当者が校舎を訪れ、優秀な生徒を採用する。卒業生は年収1万ドル(約1130万円)を軽く超える初任給で就職していく。サムエルさんは「厳しい競争を勝ち抜いた一部のエリートの活躍が、インド人は数字に強いというイメージを作り上げているのだろう」と話す。

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