ニュース
» 2019年01月10日 11時03分 公開

カシオ、医療用カメラ参入 皮膚科向け、撤退のデジカメ技術活用

撤退したコンパクトデジタルカメラの技術資産を活用し、接写機能が高く、皮膚疾患の臨床診断に特化した「ダーモカメラ」を展開する。

[SankeiBiz]

 カシオ計算機は今春、医療用カメラ事業に参入する。厚生労働省が昨年12月末に、腕時計などの生産拠点である山形カシオ(山形県東根市)での製造を認可した。撤退したコンパクトデジタルカメラの技術資産を活用し、接写機能が高く、皮膚疾患の臨床診断に特化した「ダーモカメラ」を展開する。

皮膚疾患の画像診断に特化した「ダーモカメラ」の試作機(カシオ計算機提供)

 カシオは1995年に世界初の液晶搭載機種を発売したデジカメのさきがけだったが、スマートフォンに押され市場が縮小する中、昨年5月に撤退した。

 一方、皮膚科医向けに15年から、病変を見分けやすくする画像データの変換サービスや臨床画像を用いた学習サービスを展開しており、ノウハウを新製品に生かそうと決めた。

 皮膚科の画像診断は、病変が疑われる部分を拡大、色調変換して見分けやすくする目的で用いられる。通常の一眼レフカメラなどに専用の拡大鏡を外付けして撮影するのが一般的だ。

 これに対し、カシオは専用機としての設計により小型・軽量化し、光の照射ムラや収差(にじみ・ゆがみ)が生じにくくする。また自動でフィルターを交換し、同じ画角で偏光・非偏光・UV(紫外線)の撮影ができる機能を搭載。海外での販売も検討する。

 カシオは信州大学と共同で、人工知能(AI)を用いて皮膚疾患を自動判別する画像診断支援システムも開発中。撮影から診断支援、画像管理まで一貫したサービスを提供し、皮膚科領域のビジネスを伸ばす構えだ。

関連キーワード

カシオ計算機 | デジカメ | 診断 | 人工知能


Copyright (c) SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆