挑戦するリーダーのためのビジネスモデル、9つの要素:海外ベストセラーに学ぶ、もう1つのビジネス視点(1/3 ページ)
ビジネスモデルは9つの相互に関係する要素に焦点を当て、企業の「顧客、提供品、インフラ、財政的実行可能性」を網羅するものでなければならない。
この記事は、洋書配信サービス「エグゼクティブブックサマリー」から記事提供を受け、抜粋を掲載したものです。サービスを運営するストラテジィエレメントのコンサルタント、鬼塚俊宏氏が中心となり、独自の視点で解説します。
3分で分かる『ビジネスモデルを設計する』の要点
- ビジネスモデリングに易しいアプローチを使う事で、戦略的思考と総体設計が促進される
- 「ビジネスモデル・キャンバス」とは、ビジネスモデルを着想し、完成させ、評価するための柔軟なテンプレートである
- ビジネスモデルは9つの相互に関係する要素に焦点を当て、企業の「顧客、提供品、インフラ、財政的実行可能性」を網羅するものでなければならない
- 顧客ベースを分類し、企業はどのような種類の顧客関係を築く必要があるか明確にすること
- 企業の「価値命題」および、製品やサービスを提供する「チャネル」を明確にすること
- 企業の「主要活動」によって「収益の流れ」および「コスト構成」が決まる
- ビジネスモデルは、経済や競争相手など、外部の力を考慮に入れなければならない
- 最も成功しているビジネスモデルもいつかは廃れる
- 先を見越した企業は既存のビジネスモデルをレビューすることで定期的に革新を行っている
この要約書から学べること
- ビジネスモデルの9つの要素
- 「ビジネスモデル・キャンバス」を使って新規企業を立ち上げ、既存の企業を生き返らせる方法
- 先を見越した企業が定期的にビジネスモデルを再評価する理由とは?
本書の推薦コメント
業界が違えば、違う種類のビジネスマニュアルが必要です。これは、著者が、現代のビジネスのニューエイジ的ガイドブックで導き出した答えです。また著者は、著者自身による「ビジネスモデル・イノベーション・ハブ」(参加者470人、45カ国)の協力の元、ガイドブックの答えに彼らのビジネスモデリング・コンセプトを当てはめ、それから導き出したことを実践しました。その結果、IBMやエリクソンなどの大手企業は、ブレーンストーミングや企業の役割およびプロセスの可視化に使える「ビジネスモデル・キャンバス」に乗り換えています。
本書は沢山の写真や挿絵、表や図を使った堅苦しくないカラフルなフォーマットを採用しているため、ビジネスモデルをつくる際、大きな紙一枚と付箋さえあれば、すぐに始めるられます。他に必要なのは、あなたのチームがプロジェクトにつぎ込む独創性、知性、こだわりです。ビジネスモデルを作りたいあるいは作り直したいと考えている企業家および企業リーダーに、この包括的でカラフルな本書を心からお勧めします。
ビジネスとは自由競争、資本主義の世の中にあっては、常に市場の動きに注目をして、自らの市場の中でシェアを獲得することにあります。ビジネスモデルとは、各企業(個人事業も同様ですが)が、集客をするにあたって、どのような方法を使うのか?その流れについて具体的な策を示したものであると言えます。
もちろん、他社との、そして市場との競争ですから、大切なものは「情報」に尽きるわけで、ビジネスの歴史をみてもそれは普遍のものだったことは間違いありません。しかしながら、ここ十数年の間に、「情報」の流れや速度は、ガラリと変貌したことは言うまでもありません。
ITの登場によって、世界中のありとあらゆる情報を一瞬にして入手ができるようになったこと、そして逆に、世界中に自らの情報を一瞬に発信することもできるようになりました。もちろん、ITの技術ばかりではありません。常に流動する市場動向をみながら、消費者が何を考え、何を望んでいるのか? またそれにどのように答えるかといったことが、可能になったとき、そこに新しいビジネスモデルが生まれるのではないでしょうか?
この書にはそうしたビジネスモデル構築のヒントがたくさん隠されています。
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