家電ベンチャーのセブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ(東京都港区)が、進めてきた全自動洗濯物折りたたみ機「ランドロイド」の開発がいよいよ最終段階にさしかかった。8月中に株主であるパナソニックと大和ハウス工業から計10億円を追加調達。昨年11月に発覚した不具合の解消にめどをつけ、2018年度中の発売に向けて追い込みをかける。
ランドロイドは15年、セブン・ドリーマーズとパナソニック、大和ハウスが共同で開発に乗り出した。
大型の家庭用冷蔵庫より一回り大きな装置で、下部にある投入口に衣類を入れると、内蔵されたカメラで衣類の形状を見極め、それを人工知能(AI)で学習、ロボットアームが衣類を折り畳む。Tシャツやパンツ、タオル類なら簡単に畳める。しかも、持ち主ごとに仕分けもする。
当初17年度中の販売を予定していたが、開発過程で、滑りやすい素材など特定の生地の衣服が畳めないことが判明し、設計変更を余儀なくされていた。今回、パナソニックと大和ハウスの出資はこうした設計変更に伴う改良、出荷に向けた量産体制の構築などに充てる。調達後のセブン・ドリーマーズの資本金は87億円(資本準備金含む)となる。
セブン・ドリーマーズは16年、パナソニック、大和ハウス、ベンチャーキャピタルのSBIインベストメントによるベンチャーファンドなどから総額60億円を調達した。
将来の販売を見据えた子会社「セブン・ドリーマーズ・ランドロイド」(東京都港区)も同年に設立している。
Copyright (c) SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブ」新規入会キャンペーンを実施中。ご入会いただいた方の中から抽選でお1人に、「Apple Watch Series 4」が当たります。
この機会にぜひご入会ください。【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上