−−新たな3カ年の中期経営計画が来年度から始まる
「成長分野である通信と車に力を入れていきたい。主力部品の(電気の流れを整える)積層セラミックコンデンサー(MLCC)は、5G時代の通信、自動車向けの双方で伸びるだろう。自動車向けでは自社製の横滑り防止のメムスセンサーや、(電気と磁気を互いに作用させる)インダクター系の製品もこれから伸びる。新しい製品に向けたM&A(企業の合併・買収)は考えていない」
−−米中貿易摩擦で、中国で華為技術(ファーウェイ)などの通信会社が締め出しを受けている
「今、日本で問題になっているのは基地局であって、携帯端末としてのファーウェイは市場から締め出されているわけではない。部品の納入先ではあるが平成30年12月現在で、大きな影響は出ていない」
−−ソニーから買収した電池事業の進捗(しんちょく)は
「伸びているのは園芸工具向けの円筒形の電池。動力源をガソリンから電気に置き換える流れがある。一方、ラミネートタイプのスマートフォン向け電池は、当社が技術的に先行している部分が少ない。技術を蓄えたいと思う」
−−家庭で発電した電気を大手電力に高値で買い取ってもらえる「固定価格買い取り制度(FIT)」が11月以降、順次終了する
「村田ブランドでの家庭向け蓄電池システムを開発している。『FIT切れ』に合わせて市場投入していきたい。今後、販売ルートを切り開いていく」
copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.
「ITmedia エグゼクティブ」新規入会キャンペーンを実施中。ご入会いただいた方の中から抽選でお1人に、「Apple Watch Series 4」が当たります。
この機会にぜひご入会ください。【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上