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» 2019年04月04日 10時05分 公開

「ラッパ」外し売れ行き好調 大幸薬品の除菌消臭剤

大幸薬品が胃腸薬「正露丸」に次ぐ主力商品と位置づける除菌消臭剤「クレベリン」が、昨秋から販売を拡大している。

[産経新聞]
産経新聞

 大幸薬品が胃腸薬「正露丸」に次ぐ主力商品と位置づける除菌消臭剤「クレベリン」が、昨秋から販売を拡大している。外観から同社のシンボル「ラッパのマーク」を外し、シンプルでおしゃれなデザインに刷新したところ、消費者に好感されて売れ行きが伸びた。

クレベリンの従来品(左)とリニューアルしたパッケージ(寺口純平撮影)

 クレベリンは二酸化塩素分子で空気中のウイルスや菌の機能を低下させる衛生管理製品。大幸薬品が平成20年に発売し、事業の第2の柱に育てた。ただ、インフルエンザが流行すればよく売れて、それ以外の時期は伸び悩む傾向があった。

 そこで、除菌やウイルス感染予防への意識が高い母親にターゲットを絞り、昨秋、リビングなどに置いてもらいやすいパッケージデザインに変更した。

 有名デザイナーの佐藤オオキさんらが手掛けた新デザインは、従来の水色基調から白基調に変え、前面に記していた作用の説明などを省略。ブランドのロゴマークを目立たせ、ラッパのマークに代えて社名を「TAIKO」と表記した。

 同社の長田賢俊執行役員は「ラッパのマークは信頼性の象徴だが、除菌消臭剤の認知度のアップには寄与しなかった。新しい商品を育てるために思い切って判断した」と明かす。

 パッケージ刷新後は店頭に多く置いてもらえるようになった。同社の平成30年4〜12月期連結決算では、クレベリンを中心とした感染管理事業の売上高が前期比13.6%増の32億円に拡大。同社の31年3月期の連結売上高は、昭和21年の創業以来初めて100億円を突破する見込みだ。

 老舗企業に詳しいジャーナリストの前川洋一郎さんは、「老舗が成長を続けるには、本業を中心としつつ、時代性を取り入れた多くの柱を持つ経営が鍵となる。ラッパのマークに頼らない事業展開はその好例」と評価している。

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