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» 2019年06月03日 10時31分 公開

育てデータサイエンティスト 関西の大学が人材育成に本腰 (1/2)

最新技術を使った情報化社会が急速に進む中、蓄積された膨大なデータを分析してビジネスに生かすデータサイエンティストの育成に、関西の大学群が本腰を入れ始めた。

[産経新聞]
産経新聞

 最新技術を使った情報化社会が急速に進む中、蓄積された膨大なデータを分析してビジネスに生かすデータサイエンティストの育成に、関西の大学群が本腰を入れ始めた。昨年4月から人材育成プログラムがスタートし、現在は大阪大など8大学が共同事業体を結成。産業界も「イノベーションを興すチャンス」とみて連携を急ぐ。(有年由貴子)

 「文具メーカー子会社でインターンシップを行った学生は、ネット通信販売の膨大なデータを用い、顧客が離れる要因や傾向を分析しました」

 4月下旬、大阪府吹田市の大阪大キャンパスで開かれた説明会。「データ関連人材育成プログラム」の実務を担う同大の鈴木貴特任教授が、プログラムの目玉である企業インターンシップについて語り始めると、学生らは真剣に耳を傾けた。

 鈴木教授によると、昨年のインターンシップでは、プログラムでデータサイエンスの知識を身につけた大学院生らが、文具メーカーで通販事業の顧客情報分析を行ったほか、大手銀行では顧客の借入額の季節変動分析を、製薬会社では発展途上国での治療コストの試算を行うなどした。

 データサイエンスを用いて企業に蓄えられた膨大な顧客情報などを分析すれば、ビジネスの課題解決に役立ちそうな情報や法則を見いだし、事業戦略に役立たせることも可能になる。このため、製薬会社やものづくり企業、マーケティング会社など、あらゆる業種で活用が期待されている。

 説明会に参加した阪大工学部3年、今西ひなのさん(20)は「社会に出たときに備え、データを扱えるという強みを身につけておきたい」と話した。

 プログラムは各界で活躍するデータサイエンティストの育成を目的としており、現在は大阪大▽京都大▽神戸大▽和歌山大▽滋賀大▽奈良先端科学技術大学院大▽大阪府立大▽大阪市立大−の8国公立大を中心とした共同事業体が実施。文部科学省の補助を受け、昨年4月からカリキュラムがスタートした。

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