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» 2019年06月24日 10時45分 公開

イオンリテール、環境配慮の国際認証商品を拡大 魚介類、半分以上切り替え

2020年までに、販売するすしの半分以上について、環境に配慮した方法で調達されたことを示す国際認証を取得した原料にするという。

[SankeiBiz]
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 イオンリテールは、本州と四国で展開する「イオン」と「イオンスタイル」など約400店舗で扱うすしネタの一部を持続的な水産資源活用に配慮したものに切り替えた。2020年までに、販売するすしの半分以上について、環境に配慮した方法で調達されたことを示す国際認証を取得した原料にするという。

陳列棚に並んだ新商品「ASC認証サーモンとレタスのサラダ巻き」

 乱獲で水産資源の枯渇が懸念される中、スーパー大手として資源問題へ積極的な取り組みを示すことで、CSR(企業の社会的責任)や企業ブランドイメージの向上とともに、中長期的な原料の安定調達につなげる考えだ。

 まず、チリ産のサーモントラウトやカナダ産の甘えびなど、提供するすしネタの総量の35%に相当する6種類を切り替えた。漁獲量を適切に管理した漁業で調達されたことなどを示す「MSC認証」を得ていれば青い「海のエコラベル」、水質や環境を汚染しない養殖場で生産されたことなどを示す「ASC認証」を得ていれば緑色のマークを、それぞれパッケージや売り場に掲示する。

 併せて、「ASC認証サーモン握り食べくらべ」(6貫入り、429円)と「ASC認証サーモンとレタスのサラダ巻き」(5巻入り、408円)の2つの新商品も投入。買い物客に、認証付き商品をアピールしている。

 同社はこれまでも一部の店舗の鮮魚コーナーで両認証の原料の寿司を販売していたが、消費者の関心の高まりを受け、全店で本格展開することにした。

 こうした取り組みの背景には、水産資源の枯渇への危機意識がある。健康志向の高まりや新興国の食生活水準の向上などで、世界の魚介類需要が増大し、乱獲にもつながっている。水産庁によると、約3割の種類の水産資源で将来、枯渇の可能性があるという。

 安定的な原料調達は、イオンの持続的な成長を支える土台といえる。このため06年からMSC認証、14年からASC認証を取得した水産商品の販売を開始し、現在では全体で34魚種61品目まで拡大。生産管理が厳格で品質も安定しており、消費者から好評でリピーターも多いという。

 国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」などで、消費者の環境問題への関心は高まっており、同社の広報担当は「環境問題への意識が高いミレニアル世代の需要を取り込みたい」としている。(村田直哉)

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