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» 2019年08月16日 10時01分 公開

次世代衛星向け「グリーン燃料」 月探査でも使用か 日米が開発競争 (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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 グリーン燃料は防護服などが不要のため、安全管理が壁となってきた大学やベンチャー企業で衛星の利用拡大が見込まれる。衛星の開発企業の増加や、開発コストの削減も期待されている。JAXAの担当者は「長期的にメリットが大きい。まずは燃料が少ない小型衛星での使用を目指すが、将来は大型衛星の燃料も置き換えたい」と意欲を見せる。

 日米が試験したグリーン燃料は硝酸塩の一種が主成分だ。細かい成分は異なり、日本の方が理論的な性能は高いという。

 いずれもヒドラジンとほぼ同等の性能を持つ半面、燃焼の温度が高く、エンジンの材料に高い耐熱性が求められコスト高になる課題を抱える。このため成分を工夫し、低温で燃焼させる研究が進んでいる。日本は来年度に新たな成分のグリーン燃料を使う計画もある。

 欧州や中国、ロシアも研究を加速している。JAXAの担当者は「各国がさまざまな成分のグリーン燃料を開発し、利点を主張して衛星で試験しているが、まだ決定打が出ていない。開発競争の真っただ中にある」と指摘する。

 次世代の衛星ではグリーン燃料のほか、小惑星探査機「はやぶさ」に採用されたイオンエンジンなども用途に応じて活用されそうだ。

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