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» 2019年09月09日 10時46分 公開

【国際情勢分析】インドネシアが新首都建設へ 世界の首都移転その後 (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

「妥協の産物」で首都に

 世界に目を向けると、新しい首都が設置されるのは珍しいことではない。山口氏は「基本的に多くが何もない土地や小都市に作られる」と解説する。

 一つの例がオーストラリアだ。1901年に連邦政府が成立し、キャンベラが首都となったのは08年のこと。2大都市であるシドニーとメルボルンで首都の座をめぐって争いがあり、妥協の産物として田舎町に過ぎなかったキャンベラが選ばれたのは有名だ。

 ニューサウスウェールズ州が11年に土地を連邦政府に譲渡して都市計画が始まった。50年代でも人口が2万人弱にとどまり、自然豊かな様子から「ブッシュ・キャピタル」(茂みの首都)とも揶揄(やゆ)されたが、近年は成長を遂げつつあり、2018年には40万人を超えるまでになった。

 ブラジルは1960年に沿岸部リオデジャネイロから内陸部ブラジリアへと首都を移転した。発展が沿岸部に集中していることや、国の中心部に首都を置きたいという発想からといわれる。ブラジル高原の未開の地が突然首都となり、今や人口300万人を超える大都市に変貌した。

「占い」で首都移転?

 新首都を作って移転しても、うまく発展していかない例ももちろんある。

 アフリカ東岸のタンザニアは72年に首都を東部ダルエスサラームから中部ドドマに移した。人口増加が進む沿岸都市を離れ、内陸部の小都市に移した判断だ。だが、国会は移転したが官公庁の移転が進まず、政治都市として機能しているとは言い難い。いまだダルエスサラームは近郊を合わせて人口700万人を抱える中心地であり続ける。

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