ホテルの魅力といえばドアマンやコンシェルジュによる至れり尽くせりのサービスを連想するが、最近はロボットによる接客や、スマホアプリを用いた室内設備の操作など、究極の省力化やセルフ化が新しいホスピタリティー(おもてなし)になっている。ホテル側には、人手不足を克服するため機械化や自動化を迫られている事情があるが、同時に、IoT(モノのインターネット)など最新技術の体験を宿泊サービスの付加価値にする狙いもある。 (田村慶子)
ロボットによる接客を打ち出し、宿泊業界で先端技術導入の先駆けとなったのは、エイチ・アイ・エス傘下の「変なホテル」だ。
フロントでは恐竜ロボットに出迎えられ、スタッフと対面しないままセルフチェックインが可能。また客室ではシャープのモバイル型ロボット電話「ロボホン」が施設情報などを提供し、余興のダンスまで披露する。一般的なホテルと比べ、半分以下のスタッフで運営する省力化を実現している。
6月に大阪市北区で開業した「STAY Vintage NAKAZAKI」も、客があらかじめスマホに入力した宿泊情報を基に、チェックインを大幅に簡素化する仕組みを試験的に導入した。ホテルを運営するトラスタ(東京都渋谷区)は、このシステムの外販も計画している。
同社は、アメニティー用品の品切れを在庫の重量から予測し、担当者に自動でメールを送る仕組みも、6月から一部の施設で取り入れた。
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