ニュース
» 2019年11月14日 10時04分 公開

ネットビジネスで覇権 米中巨大ITに対抗

 ソフトバンクグループ傘下のヤフーと無料通信アプリのLINEが経営統合に向けて最終調整するのは、インターネットサービスの顧客基盤を拡大し、国内のネットビジネスで覇権を握る狙いがある。

[産経新聞]
産経新聞

 ソフトバンクグループ(SBG)傘下のヤフーと無料通信アプリのLINEが経営統合に向けて最終調整するのは、インターネットサービスの顧客基盤を拡大し、国内のネットビジネスで覇権を握る狙いがある。相互のサービスを連携させて、事業を一気に拡大し、台頭する米国や中国の巨大IT企業に対抗する。(万福博之)

 LINEは国内で約8千万人の通信アプリの利用者を抱え、ヤフーの利用者は約5千万人にのぼる。統合が実現すれば、金融や小売りも手がける1億人規模のネットサービス基盤が誕生する。

 LINEの利用者をヤフーの検索や通販サイトに呼び込むなど、サービス間での連携を深め、ネットサービスの利用者拡大を狙う考えだ。

 ヤフーは国内最大のポータルサイトを運営し、ネット広告に強みを持つが、広告に次ぐ収益源の確保が課題だ。SBGからも高い収益力を求められている。

 今年9月には衣料品通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZOを買収する方針を発表し、電子商取引で楽天などを追う態勢を整備した。LINEをグループに取り込むことで、新たな成長の柱を育成する。

 一方、LINEはスマートフォン決済「LINEペイ」の先行投資がかさみ、赤字が続く。資金力の豊富なSBG傘下のヤフーと統合し、経営基盤を固める狙いがある。

 だが、両社にはニュースやコンテンツ配信、フィンテック分野などに重複もあり、今後サービスをどのようにすみ分けていくかも課題になりそうだ。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆