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» 2020年01月22日 13時34分 公開

人工タンパク貼り難治性潰瘍を治療 京都大など素材開発

患部に貼ると細菌感染が抑えられ、傷の治癒が促されるという。

[産経新聞]
産経新聞

 京都大と三洋化成工業(京都市東山区)の共同研究グループは21日、糖尿病などでできる難治性の皮膚潰瘍(かいよう)について、人工タンパク質を使ったスポンジ状の治療材を開発したと発表した。患部に貼ると細菌感染が抑えられ、傷の治癒が促されるという。京大病院で行われた医師主導治験で安全性を確認しており、企業治験を経て医療機器としての承認を目指す。

 難治性皮膚潰瘍は血流の悪い部分などに起きやすく、糖尿病患者らにみられる。治療には傷を乾燥させないよう毎日傷を洗ったり、軟膏(なんこう)を塗ったりする必要がある。

 研究グループは人の皮膚などから作製した人工タンパク質「シルクエラスチン」を利用し、スポンジ状に加工した治療材を開発。傷口から出る体液によってスポンジが溶けてゲル状になって患部を覆うため、細菌感染を助長しない上、もともと体液に含まれる細胞による治癒力を保つことできるという。

 京大病院では平成30年、難治性皮膚潰瘍の患者6人に2週間の医師主導治験を行い、安全性を確認した。今年中に企業治験を始めて有効性を確かめた後、令和3年度中に医療機器の承認を申請する予定だという。

 京大大学院医学研究科の野田和男助教(形成外科)は「明らかになった課題を踏まえて、企業治験でより良い結果が得られることに期待したい」としている。

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