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» 2020年09月14日 08時20分 公開

講義をオンライン化、対面は議論中心に 早大、「反転授業」本格導入へ

早稲田大が本格的に導入する方針を固めたハイブリッド型授業は、欧米などで普及している「反転授業」を取り入れた教育スタイルだ。

[産経新聞]
産経新聞

 早稲田大が本格的に導入する方針を固めたハイブリッド型授業は、欧米などで普及している「反転授業」を取り入れた教育スタイルだ。オンラインと対面によるそれぞれの授業の長所を融合させ、議論や発表などの学習を重視することでグローバル社会に求められる能力の習得が期待される。

 従来型の授業では、大学の講義に出席して基本的な知識を取得し、自宅で課題をこなして学びの定着が図られてきた。これに対し反転授業では、講義の映像が事前に配信され、学生は自宅で予習する。その上で、大学での対面授業は議論や発表を中心にした「アクティブラーニング(主体的・対話的な学び)」に充てられるようになる。

早稲田大学の大隈講堂=東京・早稲田鶴巻町(酒巻俊介撮影)

 従来型の授業と比べ、基本的な知識の取得と、その知識を基に応用力を養う場が「反転」していることが特徴とされる。

 早大でハイブリッド型授業を主導する大学総合研究センター副所長を務める森田裕介・人間科学学術院教授(教育工学)によると、従来型の授業は、学生に専門的な知識を詰め込み、テストで高得点を取らせることを目指す教授法だった。一方、現代の学生に求められるのは、グローバルな情報化社会で活躍する人材に不可欠な問題発見・解決力、論理的思考力、コミュニケーション力などテストで測れない能力だという。ハイブリッド型授業ではその育成が可能と指摘する。

 早大では平成15年度から一部の学部で授業のハイブリッド化を開始。18年度に約1万人だった履修者は、昨年度に約4万1千人まで増えた。他大学からハイブリッド型授業についての問い合わせもあり、全国的な普及も見込まれる。

 森田教授は「将来的には、多くの大学が当たり前のように実施するようになるだろう」と話す。ただ、自身が受けた授業を繰り返す教員も多いのが実情だ。森田教授は「コロナ禍で多くの教員がテクノロジーに触れざるを得なくなった。学生により良い授業を提供することが教員の責務なのに、これまで教員側の意識変革が時代に追いついていなかった」と語った。

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