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» 2020年09月15日 08時54分 公開

カーブミラーでシェア1位の理由は立地とニッチ (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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 国内外4300に及ぶ特約店を通じ、細かなニーズを把握。例えば柱、壁、天井といろいろな場所に合わせて、設置金具を製造した。また、浴槽製造で磨いてきた設計や強度計算の技術を生かし、「もっと幅広く見えるミラーにしてほしい」「特産品のリンゴの形にしたい」という要望にも対応してきた。

 特約店には在庫を置かず、注文を受けて製品を配送する仕組みを採用。会社が本州の真ん中に位置する福井にあり、翌日には製品を届けられる態勢ができたことも信頼につながった。

アクリル鏡面は防犯用に店内を見回せるミラーとしても製品化している=福井市

「小さな大メーカー」

 海道社長が目標に掲げるのは「小さな大メーカー」。「大量生産品では大手に勝てないが、ニッチ(隙間)市場ならば、小さな会社でも市場をリードできる」からだ。設置環境で仕様が細かく変わるカーブミラーは、まさにニッチだ。

 カーブミラーを通じて培った技術はさらに応用を利かせ、アクリルの成形技術を浴槽製造に活用し、大型浴槽の分野ではトップクラスのシェアを誇る。事業の多角化にもつながり、屋外から光を取り込むドーム形のトップライト(天窓)、ディスプレーや水槽に使われるアクリルパイプにも発展させた。

 社名のナックは、冒険に臨む探求心を持って挑戦を続ける意志を込めて「日本アドベンチャーコーポレーション」の頭文字「NAC」の読みとした。海道社長は「不景気も投資にとってはチャンスになる。ここで多様な製品を作ることが、新しい伸びしろになりうる」と力強く語った。

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