新型コロナウイルスの感染拡大により消費活動が落ち込む中、自宅で過ごす「巣ごもり需要」が活況を呈している。中でも注目を集めるのが、定額料金を支払って商品やサービスを一定期間利用できる「サブスクリプション(サブスク)」ビジネス。提供ジャンルは、車や家具、衣料品など多岐にわたるが、コロナ禍で生活に彩りを添える新たな分野に人気が集まっている。(南里咲)
「コロナ禍でふさぎがちなときもあるが、花を飾ると気分が明るくなる。選ぶのも楽しい」。大阪・難波にある「日比谷カダンスタイルなんばスカイオ店」で、仕事帰りに寄った大阪市の女性会社員(29)は花を手に笑顔を見せた。
花は1人暮らしをする自宅リビングに飾っているという。女性が利用しているのは、定期的に花が手に入るサブスク。緊急事態宣言中の在宅勤務で、「何か家の中を華やかにするものがほしい」と切実に思ったのが利用のきっかけだ。7月から始め、毎週金曜日に店に立ち寄って花を受け取る。「家が華やいで、これまでの生活とは明らかに変わりました」
毎日、美しい花が手に入る−。こんな願望をかなえてくれるのが、日比谷花壇が展開するサブスク「ハナノヒ」だ。月1187円〜1万5878円の定額料金で、全国約110店舗の店頭で生花を受け取れる。
「在宅時間が増えたので、自宅で心地よく過ごしたい」「オンライン会議の背景に花を飾りたい」といった声に支持され、会員数はコロナ禍でも伸びており、9月時点では2月の2.5倍以上に増加。20〜40代の女性が大半を占めているという。
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