日本の宇宙ベンチャーが今月以降、人工衛星を次々と打ち上げる。地球観測データの提供やスペースデブリ(宇宙ごみ)の除去など、新ビジネスの実現に向け、各社とも大きな一歩を踏み出す。今月6日には日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星リュウグウで採取した試料を携え6年ぶりに地球に帰還する予定だが、日本のベンチャーが開く宇宙新時代に注目が集まる。(松村信仁)
アクセルスペース(東京都中央区)は先月26日、来年3月20日に打ち上げ予定の4機の小型衛星を報道公開した。複数の同型の衛星を同時に打ち上げるのは日本では初めてとなる。
同社はロシアの打ち上げサービス会社、GKローンチサービスに打ち上げを依頼。カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロケット「ソユーズ2」で打ち上げる。部品の一部は福井県の中小企業が開発したものを取り入れた。
アクセルスペースは複数の小型衛星が軌道を周回し、高頻度で地球を撮影。画像データを外部に提供する「アクセルグローブ」を展開している。平成30年に最初の小型衛星を打ち上げており、今回の4機はこれに続く。5機体制で、ほぼ2日に1度の頻度で観測できるようになる。先月26日に都内で会見したアクセルスペースの中村友哉社長は「令和5年には10機体制を構築したい」と語った。
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