タオル加工販売業「光」(広島市中区)が、お好み焼きそっくりのTシャツを発売した。丸いフォルムからはどうやって着るのかと不思議に思うが、お好み焼きを手でほぐしていたら、だんだんとTシャツに−。実はこれ、特殊な圧縮技術を持つ同社のユニークなタオル「HONTOWA(ほんとは)タオル」シリーズの新機軸だった。
ぱっと見は直径約14センチのお好み焼き。盛り上がりもあり立体的で、カツオ節や青ノリもしっかりと表現されている。しかし、もちろん、このお好み焼きは食べられない。手でほぐしたら、胸の部分にお好み焼きがプリントされたLサイズのTシャツになるからだ。
「そのままで着ることも可能ですが、しわくちゃな状態。一度、洗濯をしてから着ることをおすすめしています」と同社の福場英治社長(56)。
同社は平成29年から、広島名物を水につけたらタオルに変身する「HONTOWAタオル」シリーズを販売。これまで、もみじ饅頭(まんじゅう)やしゃもじ、レモンなどを発表してきた。昨夏には広島の特産品「カキ」をラインアップに追加。まるで本物のような質感を再現しており、発売わずか約1年間で人気商品になり、広島のユニークな新しい土産物として注目を集めてきた。
福場社長によると、数年前から広島名物のお好み焼きをタオルにする案は何度も出ていた。しかし、リアルなお好み焼きを再現するにはタオルでは小さすぎることからお蔵入りになっていた。だが約1年前、「Tシャツならできるかもしれない」と着想。リアリティーのあるお好み焼きの再現を目指して、何度も試行錯誤を重ねてようやく商品化することができた。
「お好み焼きの大きさと複雑な立体感を再現したかった。HONTOWAタオルシリーズで培った技術で大きく進化できました」と福場社長は満足そう。「HONTOWA Tシャツ お好み焼き型」は、9月に東京・池袋で開催された展示会「プレミアム・インセンティブショー」で、あまりにも強烈なインパクトで話題になり、プライムギフト部門の大賞を受賞した。
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