首都圏などで新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が延長され、“おうち時間”の過ごし方に悩む日々が続く。このコロナ禍で存在感を増したのが動画配信サービスだが、アマゾンプライムビデオやネットフリックス(ネトフリ)などの海外勢が先行しているイメージだ。ここにきて国内の動画配信サービスも独自色を打ち出しながら、顧客の取り込みに攻勢をかけている。(兼松康)
昨年来のコロナ禍で、日常生活に浸透してきた動画配信サービスは、アマゾンプライムビデオやネットフリックス、さらには、米国発ながら日本テレビが日本向け事業を買収したHulu(フールー)といった海外勢が先導してきた。
一方、国内勢では、映画やドラマ、アニメなど21万本以上の作品が見放題で、“国内最大級”とうたうU−NEXT、国内テレビキー局のドラマやそのスピンオフ作品などを中心としたFOD、Paravi、TELASAなどがよく知られる。また、TSUTAYAが展開する「TSUTAYA TV」なども。今まさに群雄割拠で、テレビ地上波などと家庭の「画面」を奪い合い、消費者の限られた時間の取り合いをしている状況だ。
こうした中で“新規参入”があった。WOWOWは1月、BS放送の視聴環境がなくても、配信でWOWOWの番組を見られる「WOWOWオンデマンド」を開始。これまでは放送の加入者限定の配信サービスだったが、パソコンや専用アプリでWOWOWを見られるサービスだ。
「開局30周年を機に、配信でも見られるルートで顧客との接触機会を増やした」。WOWOWメディアビジネス局プロモーション部の内濱和敏部長は説明する。特に昨年4月からの緊急事態宣言下では動画配信サービスが注目されたが、当時、WOWOWは苦戦を強いられたという。
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