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» 2021年02月18日 08時22分 公開

就活生にも強い味方、「個室型オフィス」需要増

新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが拡大し、オンライン会議などが活発化する中、「個室型オフィス」が存在感を発揮している。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大でテレワークが拡大し、オンライン会議などが活発化する中、「個室型オフィス」が存在感を発揮している。電話ボックスのような形をしており、快適で静寂な空間を利用者に提供する。清潔で集中でき、インターネット環境が安定しているのが強みで、ネット面接に臨む就活生にも好評だ。各地の駅や商業施設で設置が進み、需要は右肩上がりだという。(石橋明日佳)

「テレキューブ」はインターネット環境が安定しているのも強みだ=京都市伏見区の龍谷大

 2月上旬、龍谷大深草キャンパス(京都市伏見区)にあるキャリアセンター。就活を控えた学生でにぎわう中、見慣れないボックスが3台並んでいた。

 個室空間「テレキューブ」(高さ2.3メートル)。中にはデスクや椅子に加え、コンセントなどが完備されている。良好なネット環境も整備され、顔色がよく見えるライト、身だしなみを整える鏡もある。扉を閉めると、外部の音はほとんど聞こえない。

 就活中の同大経済学部3年生、森川和樹さん(20)は「自宅ではたまにネットの接続が切れてしまい不安だった。こういう環境はありがたい」という。

 コロナ禍で就活もオンライン化が進み、面接などをネットで行う企業も珍しくない。激変する就活環境に戸惑う学生もおり、「ウェブで面接時の『背景』が気になる」「自宅のネット環境が不安定だ」との声も聞かれる。同大はこうした悩みに対応するため、今年1月からテレキューブを導入。松永敬子キャリアセンター長は「コロナ禍での就活には不安が伴う。就活しやすい環境を整え、学生をサポートしたい」と話す。

 運営するテレキューブサービス(東京)によると、テレキューブは令和元年8月から駅や商業施設で運用が始まった。会員登録制で、個人の場合は利用時間15分ごとに250円の従量制。利用者の多くはコロナ禍で拡大するテレワーカーで、高いセキュリティー性や仕事に集中できる環境が評価されているといい、首都圏を中心に約130台が設置されている。同社の担当者は「業務や面接、オンライン授業などニーズが多様化している。今後も増設を進めたい」としている。

龍谷大のキャリアセンターに設置された「テレキューブ」=京都市伏見区

 富士ゼロックス(東京)による小型シェアオフィス「CocoDesk(ココデスク)」も好調だ。こちらも箱形のスペースを提供するもので、個人利用は15分250円。東京メトロの駅構内などに約50台あり、利用のためのサービス登録者は約1万人。「外回り中にできる隙間時間を有効活用したい」という社員の希望から開発されたといい、住宅街にある商業施設などにも増設する予定だ。

 担当者は「テレワークが導入されても、自宅が仕事のはかどる環境とはいえない人がいる。集中したいときや気持ちを切り替えたいときなど、さまざまな場面で使っていただきたい」と話している。

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