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» 2021年05月25日 08時01分 公開

新卒社員10年以内に全員出向 関西みらいFG社長の真意(1/3 ページ)

傘下の関西みらい銀行の全新卒社員を入社10年以内に外部の企業に出向させるユニークな取り組みを始めたことを明らかにした上で、「銀行員は内に閉じこもりがち。外の世界を経験することで成長してほしい」とエールを送った。

[産経新聞]
産経新聞

 今年4月、りそなホールディングス(HD)の完全子会社になった関西の地方銀行グループ大手、関西みらいフィナンシャルグループ(FG)。菅(かん)哲哉社長(60)は産経新聞のインタビューに応じ、傘下の関西みらい銀行の全新卒社員を入社10年以内に外部の企業に出向させるユニークな取り組みを始めたことを明らかにした上で、「銀行員は内に閉じこもりがち。外の世界を経験することで成長してほしい」とエールを送った。(聞き手 藤原章裕)

関西みらいフィナンシャルグループの菅哲哉社長(南雲都撮影)

 −−りそな完全子会社化による変化は?

 「完全子会社化で、人材の再配置などがより深く取り組めます。これまで、関西みらいとりそなは別会社でしたので、(大阪市中央区にあるりそなグループ大阪本社ビル内で)両社の同じ部門は別のフロアでした。今後は同じフロアで活動することで本部をスリム化します。共同店舗化も進めて生産性を高め、お客さまサービスを向上させたいと思います」

 −−りそなとの差別化が課題になりそうだ

 「舞台裏は共通化しますが、お客さまとの接点は、それぞれの傘下銀行で独自性を出しながら、連携し、一緒になって取り組んでいくことも考えられます」

 −−関西みらいFGは、もともと近畿大阪銀行と関西アーバン銀行、みなと銀行の3行が経営統合して発足。その後、みなとを除く2行が合併し、関西みらい銀が誕生した

 「みなとは、兵庫県で一定のプレゼンス(存在感)があります。他の2行と店舗が重複せず、合併しても効果が得られにくいことから、みなとは残すべきだと判断しました」

 −−関西みらい銀の全新卒社員を外部企業に出向させる真意は

 「出向先は、取引先を含めて銀行とは全く違う業種の企業、もしくはりそなグループ内の別の銀行などを想定しています。一番のポイントは自分自身の殻を破ってほしい。銀行でずっと仕事をしていると、銀行員だけの目線になってしまいます。否定するわけではありませんが、外部の業界から、お客さまから、(銀行が)どう見えるのかを経験し、銀行に戻ったときにその成果を発揮してほしいですね」

 −−現在の出向人数は

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