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» 2021年05月27日 11時17分 公開

クラボウ、3Dプリンターによる建設事業に参入

3Dプリンターを利用した大型建築の実績を持つ仏エクストリーと組み、住宅や商業施設で需要が増す装飾性の高い建材を供給する。

[産経新聞]
産経新聞

 繊維大手のクラボウは26日、国内で初となる建設3Dプリント事業に参入すると発表した。3Dプリンターを利用した大型建築の実績を持つ仏エクストリーと組み、住宅や商業施設で需要が増す装飾性の高い建材を供給する。3Dプリンターは人手をかけず、型枠も不要で短時間で作れるためコストを大幅に抑える強みがある。国内で実績を積んだ後、住宅や土木・インフラ分野で海外市場も狙う。

中空形状の造形物を製作する3Dプリンター(クラボウ提供)

 クラボウは昨年12月、寝屋川工場(大阪府寝屋川市)にエクストリーの3Dプリンターを導入。今年2月からの試作を経て、大手ゼネコン向けに住宅や商業・公共施設の建材やモニュメントなどの供給を始めた。建物や橋といった大型建築で3Dプリンターの活用が進む海外での展開も目指す。

 専用の特殊なモルタルを使い、ボタン操作だけで立体的で複雑な形の製作が可能。型枠の製作だけで1〜2カ月を要していた従来製法より大幅に工期の短縮が図れる。最大で幅2.5メートル、奥行き1メートル、高さ2メートルの大きさまで作ることができ、モルタルを積み重ねる際の1層当たりの厚みが最小6ミリと細かいため、曲線や流線形、中空形状などさまざまな形を表現できる。今後はモルタル以外の素材も取り入れ、より大型の建造物に広げる計画だ。

 担当者は「住宅や商業施設でニーズが高まる個性や装飾性に対応できるうえ、国内で課題となる建設業の人手不足解消にも役立つ」と強調。令和6年度に国内供給だけで10億円の売り上げを目指す。

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