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» 2021年06月29日 07時48分 公開

日立製作所、バイオ医療で3千億円投資 小島新社長

令和3〜5年度にバイオ医療分野で3千億円を投じる計画を明らかにした。このうち半分はM&Aに、残りは研究開発投資や設備投資に充てる。デジタル事業のグローバル展開にも意欲を示した。

[産経新聞]
産経新聞

 日立製作所の社長兼最高執行責任者(COO)に23日付で就任した小島啓二氏(64)は28日までに、産経新聞などのインタビューに応じ、令和3〜5年度にバイオ医療分野で3千億円を投じる計画を明らかにした。このうち半分はM&A(企業の合併・買収)に、残りは研究開発投資や設備投資に充てる。デジタル事業のグローバル展開にも意欲を示した。

インタビューに応じる日立製作所の小島啓二新社長=24日午後、東京都千代田区(川口良介撮影)

 M&Aについて、小島氏は「遺伝子工学分野のテクノロジーを持つ企業があれば買収する可能性はある」と述べた。血液中のがん細胞の遺伝子変異を調べる技術を持つ企業を想定している。がんの早期発見・治療が期待される分野で競争力向上につなげる。

 日立はITで社会課題の解決や企業の生産性向上を支援する「ルマーダ事業」を戦略事業に位置づける。同事業の売上高は7年度に3兆円(2年度の2.7倍)を目指す。

 7月に買収を完了する米ITベンチャー、グローバルロジックのビジネスをルマーダのグローバル展開に生かす。小島氏は「日本が抱えるいろいろな製品事業を革新していきたい」とも述べ、日本のものづくりに応用する考えを示した。

 デジタル分野のビジネスをめぐっては、通商やデータ利活用に関する米中覇権争いが産業界にも影響を及ぼしている。小島氏は「地政学リスクの評価の手法を変えないといけない」と述べ、情報の収集・解析とリスク評価・管理の強化策を来年度からの次期中期経営計画に盛り込む考えも示した。

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