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» 2021年08月04日 07時29分 公開

日本最大級の電子決済サービス「ペイペイ」 進める“スーパーアプリ化”

不審な動きはシステムで自動的に検知するほか、目視でもチェックする。不正をめぐるスピード感は増しており、対策が後れを取ることは許されない

[SankeiBiz]
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 金融犯罪対策室 モニタリング企画チーム リーダーの水嶋康一朗さんに聞く

金融犯罪対策室 モニタリング企画チーム リーダーの水嶋康一朗さん

 ――「ペイペイ」のユーザー数は4000万人を超え日本最大級の電子決済サービスだ。不正利用を防ぐ手立ては

 「不正利用にはアカウントの乗っ取りや盗用されたクレジットカードや銀行口座情報のひもづけ、あるいは『サービスを提供するので先に送金してほしい』という詐欺などがある。こうした犯罪は通常の利用とは異なる挙動を取る。不審な動きはシステムで自動的に検知するほか、目視でもチェックする。不正をめぐるスピード感は増しており、対策が後れを取ることは許されない」

 ――セキュリティー面でのペイペイの特長は

 「アプリの設計段階から金融犯罪の対策チームがアドバイザーとして参加している。例えば、どのサービス、どのリンクからのアクセスでもアプリを使用する際は本人確認の認証がなされるような仕組みになっており、可能な限りリスクを低減している」

 ――サイバーセキュリティーと利便性との兼ね合いは

 「セキュリティーを固めた結果、利便性を損なって使われないようではいけない。最も重要と考えているのは『入り口』の安全性だ。アカウントの作成時、厳重に本人確認を行うこと。これを徹底できれば必要以上にユーザーに迷惑をかけることはない」

 ――ペイペイは多様なサービスをアプリ1つで提供する“スーパーアプリ化”を進めている

 「接続する他のサービスの本人認証やセキュリティーのレベルや考え方、方法がペイペイとは違うことがあり、時には先方の認証方法の変更を求めることもある。注意深く接続先について理解して漏れがないよう動線を確認していく。そのためにはシステム検知の高度化や金融とテクノロジーの両面に強い人材をどう確保していくかも重要になる」


 【プロフィル】みずしま・こういちろう 明治学院大経済卒。Yahoo! JAPANでEコマースの決済サービス企画や不正対策業務を経て、平成30年9月から現職に出向。神奈川県出身。

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