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» 2021年08月18日 07時49分 公開

「環境と共生」住宅を九大院生が設計 来年2月完成(1/2 ページ)

脱炭素が世界的な潮流になる中、建設業界でも住宅のエネルギー消費が少なく、二酸化炭素排出を減らす視点が求められている。若い世代のアイデアを生かし、持続可能な建築のあり方を提案する。(一居真由子)

[産経新聞]
産経新聞

 九州大学大学院で建築を学ぶ院生と、JR九州子会社で住宅建設を手掛けるJR九州住宅(福岡市)が共同で、環境負荷低減に配慮した住まいづくりに取り組んでいる。脱炭素が世界的な潮流になる中、建設業界でも住宅のエネルギー消費が少なく、二酸化炭素排出を減らす視点が求められている。若い世代のアイデアを生かし、持続可能な建築のあり方を提案する。

九州大学の大学院生が設計した住宅の模型。福岡県糸島市で実際に建設される

 取り組んでいるのは、九州大大学院人間環境学研究院の院生約20人。九大の持つデジタル技術を活用し、季節ごとに違う太陽の日射角度や、室内に入る風の向きを考え、エネルギー効率のよい住宅の建設を目指している。実際に院生が設計した住宅が来年2月、福岡県糸島市に完成する予定だ。

 設計された住宅は、風が家の中心をぬけ、各部屋にいきわたるよう窓の配置や大きさを調整した。部屋に入る光の量も細かくシミュレーションし、照度を最大限確保。太陽光発電を装備し、断熱性能を高めてエネルギー消費を実質ゼロにする「ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)」の基準を満たすよう工夫している。

 エネルギーの視点を重視しながらも、大きな窓から庭が見渡せる居心地がよい空間にするよう心を砕く。設計メンバーの一人、石本大歩氏(24)は「窓の開口を小さくすると、熱は通さないが、過ごしやすさは損なわれる。エネルギー効率のよさと、心地よさのバランスを意識した」と語り、樋口紗矢氏(24)は「人の生活や環境への配慮をリアルに考える機会になった」と話した。

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