ニュース
» 2021年11月29日 08時35分 公開

複数座席のぬれ、同時に確認 東海道新幹線

JR東海は26日、東海道新幹線が東京駅で折り返す際に行う車内点検で、同時に複数座席で飲みこぼしなどによるぬれを効率的に検知できる装置を12月から導入すると発表した。

[産経新聞]
産経新聞

 JR東海は26日、東海道新幹線が東京駅で折り返す際に行う車内点検で、同時に複数座席で飲みこぼしなどによるぬれを効率的に検知できる装置を12月から導入すると発表した。現在は作業員が中腰姿勢で1席ずつ確認しており、身体的負担を軽減するのが狙い。装置使用の習熟が進んだ時点で、さらなる点検作業の短縮化が可能かを検討する。

棒状の装置の上部にあるサーモグラフィーカメラで3座席のぬれの有無を同時にチェックする作業員=26日、JR東京駅構内

 JR東海によると、1日100本を超える東京駅での列車折り返し時における車内点検では、こぼれた飲み物や雨が付いた傘などでぬれた座席が1列車当たり2席程度見つかるという。

 現在は1列車当たり約1300席全てを作業員32人が、ぬれた部分を検知する機能付きのほうきで1席ずつ確認。だが、ほうきの電極部分をくまなく座席に押し付けて水分の有無を調べる必要があるため、中腰姿勢での連続した作業となり腰などへの負担が強い。

ぬれが検出された部分は白色で赤い線に囲まれた形で表示される=26日、JR東京駅構内

 新たに導入されるサーモグラフィーカメラを活用した装置は、高い位置から装置を座席方向に向けるだけで、周囲の温度差からぬれを検出可能。検出された場合は連動するスマートフォンの画面にぬれた部分が表示されるとともに警報音が鳴り、それを基に近くの整備スタッフが座席シートを交換する。

 新しい装置は立ち姿勢で作業できる上、横並びの2席、あるいは3席を同時に確認できる。現行方法より検知精度も上がるという。

現在、車内点検は全体約8分、うち座席チェックは2分余りで実施。さらなる所要時間の短縮化が図られる可能性もあるが、同社は「まずは今まで通りの作業効率を確保する」とした。(福田涼太郎)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.

ITmedia エグゼクティブのご案内

「ITmedia エグゼクティブは、上場企業および上場相当企業の課長職以上を対象とした無料の会員制サービスを中心に、経営者やリーダー層向けにさまざまな情報を発信しています。
入会いただくとメールマガジンの購読、経営に役立つ旬なテーマで開催しているセミナー、勉強会にも参加いただけます。
ぜひこの機会にお申し込みください。
入会希望の方は必要事項を記入の上申請ください。審査の上登録させていただきます。
【入会条件】上場企業および上場相当企業の課長職以上

アドバイザリーボード

早稲田大学商学学術院教授

根来龍之

早稲田大学大学院国際情報通信研究科教授

小尾敏夫

株式会社CEAFOM 代表取締役社長

郡山史郎

株式会社プロシード 代表取締役

西野弘

明治学院大学 経済学部准教授

森田正隆